全労協/ 川崎ヘイト集会抗議 / 全労協新聞 2018年7月号

全労協川崎ヘイト集会抗議 / 全労協新聞 2018年7月号


差別・排外主義者の策動を止めよう!


神奈川県共闘

川崎ヘイト集会抗議
不当逮捕を許さない


 六月三日、川崎市で差別・排外主義者が主催する講演会をカウンターの労働者・市民が中止に追い込んだ。

 当日は、市民団体「ヘイトスピーチを許さない・かわさき市民ネットワーク」の呼びかけで、六〇〇人が抗議・阻止行動に取り組んだ。神奈川県共闘や傘下の組合も同ネットワークの会員であり、多くの仲間と共に行動に参加した。

 在日コリアンが多く生活している川崎桜本地区から僅か一・五㎞の市教育文化会館を会場とした講演会の参加者は、同地区を標的とした、「日本浄化デモ」の中心的メンバーでもあり、この講演会自体「ヘイト」そのものである。

 カウンターの労働者・市民は、後援会のメインスピーカーである「在特会」会員の事件の代理人弁護士の入館に抗議し、講演会の中止を勝ち取った。ここまでは良かったのだが、中止決定後、近くの路上で、神奈川で共に労働運動に取り組む全造船の仲間が不当逮捕されてしまった(二日後釈放)。

 市は、今春改立した、ヘイトスピーチ等に対応した、公的施設の利用を事前規制する全国初のガイドラインを持っていながら、今回の講演会に適用をしなかった。このことや、警察のカウンター制を敵視するような対応は厳しく非難しなければならない。

 市民運動との連携に難しい面もあるが、労働者の依って立つ「反差別」の取組みを今後も強力に進めていきたい。