みんなで沖縄に行こう / 全労協新聞 2018年5月号

みんなで沖縄に行こう / 全労協新聞 2018年5月号

直言・激論

悲しい沖縄差別発言
みんなで沖縄に行こう


 平素より沖縄へ行こう実行委員会の活動に対するご理解、参加、物心両面に至る深いご支援感謝いたしております。

 私が初めて沖縄平和行進に参加したのは二〇一四年度で、前任者の江田前事務局長から事務局長を引き継いだのが二〇一六年の平和行進から帰ってきた後でした。

 元々、THE BOOMの「島唄」のヒット辺りから始まった沖縄ブームが巻き起こっていた中で中学高校時代を過ごしていた私にとって沖縄はあこがれの対象であり沖縄差別と言われても、あまりピンときませんでした。おそらく多くの人がそうであったと思います。何故なら、沖縄差別は日々の生活の中ではなく日本政府の政策の中にあったからです。しかし、近年では安倍政権を手放しで支持する人々から沖縄を差別する心無い発言か出てきていてとても悲しい気持ちになります。

 原発の再稼働反対もそうですし、福島の原発事故の責任を政府に追及したり、とにかく政府の決定に反対や政府を批判すれば「反日だ!」などと言ったりインターネットに書き込んだりする人たちがいます。それは違う、私は「日本=日本政府ではない。日本政府が日本の全てではない。」と考えています。

 さて、実際に、行ってみた沖縄には、私が憧れていた美しい沖縄の風景がありました。青い空、強い日差しに輝く植物の葉や花、瓦を漆喰で固めた屋根の家、曇り出してきたと思ったらシャワーのように降ってくる雨、嘘のようにまた強い日差し、そしてなんと言っても美しい海。特に辺野古は透明度の高い海水に、海底の水草の翠が乱反射してエメラルドを敷き詰めたようで、本当に素晴らしいところでした。

 しかし米軍基地は予想以上に多く、バス移動のさい右に左に上部に有剌鉄線の取り付けられた異質な土地が目に入ります。日本政府の決定により置かれた米軍基地、これは日本という国の抱える解決すべき問題なのです。

 今後の、より多くの仲間と共に、毎年の沖縄平和行進に参加をしていきたいと思います。


全労協全国一般東京労働組合
沖縄へ行こう実行委員会 事務局長