危険なMOX燃料の搬入に抗議行動 / 全労協新聞 2017年10月号

危険なMOX燃料の搬入に抗議行動 / 全労協新聞 2017年10月号


さよなら原発!全国で行動


さいなら原発びわこネットワーク(高浜原発
危険なMOX燃料の搬入に抗議行動


関西電力高浜原子力発電所4号機用のフランスのアルバ社のプルサーマル発電用のプルトニウム入りMOX燃料が、7月6日に仏シュリプール港を出発、9月21日早朝についに青い船体を見せ、到着した。

21日には関西の原発に反対する市民が集まり、抗議の声を福井県高浜町の高浜原発先の美しい音海(おとみ)の海岸からあげた。青い運搬船海上自衛隊の船に守られ、現れた。これに対して抗議行動呼びかけの原子力発電に反対する福井県民会議と若狭の原発を考える会の二団体を代表して、若狭の会の木原壯林代表は「MOX燃料はウラン燃料に比べて格段に危険です。しかも、原子力規制委員会による四号機審査では、MOX燃料の使用が考慮されていません。ウラン燃料設計で製造され、ウラン燃料の使用を前提に審査された原発MOX
燃料を使うなどもってのほかです。ウラン燃料でも危険な原発MOX燃料を使ってプルサーマル発電すれば、さらに危険度が増し、さらに厄介な使用済み燃料を残します。許してはなりません」と訴えた。

抗議のシュプレヒコールを湾を隔てて2キロ先の高浜原発運搬船にぶつけた後、展望台に移動し、高浜原発北ゲート前までデモ行進をした。高浜原発前では、多くの警察官・機動隊員と関電社員・ガードマンを前に、引き続き抗議の声を挙げた。

そして、地元若狭や関西の市民運動の代表で、関電高浜原発所長に関電取締役会長と社長あての「プルサーマル発電の即時停止と原発全廃を求める申し入れ書」を、読み上げて提出した。

(さいなら原発びわこネットワーク 稲村守)