大阪YMCAは書記長解雇撤回を / 全労協新聞 2017年6月号

大阪YMCAは書記長解雇撤回を / 全労協新聞 2017年6月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



大阪全労協

大阪YMCAは書記長解雇撤回を



二月二十七日、学校法人大阪YMCAから本組合書記長に対し指名解雇が、三月十七日には理由なき自宅待機命令が通告された。

組合は二〇一一年以来続く法人の支配介入や団体交渉拒否に対し、大阪府労委に三度、救済を申立てた。

二度目の申立ては、組合窓口でもある書記長について「法人が組合窓口の交代を求め組合との窓口折衝を拒否したこと」も争点となった。

この件は二〇一六年十一月に大阪府労委が不当労働行為と認定し救済命令が出たが、法人は命令を不服とし中労委へ再審査申立てを行った矢先の、書記長の指名解雇通告と自宅待機命令である。

紛争拡大を憂慮した中労委が書記長解雇をやめるよう法人に強く働きかけ、六月三十日まで書記長の雇用を維持し労使交渉で解決を図ることに決まった。

しかし、その後の交渉は法人の都合で二回のみ。

五月十日の交渉で法人は組合に配付済の資料を再び説明しただけで、次回五月二十三日の交渉で書記長の処遇について提案する、と明言した。

しかし二十三日には、中労委の要請で処遇の提案はしない、と不可解な理由で前言を翻し、解決を図ろうとしない。組合は、大阪府大阪市の関係機関にも働きかけながら、書記長解雇という法人の新たな不当労働行為を徹底的に追及するつもりである。

(大阪YMCA労働組合石原めぐみ)