近畿に米軍基地いらんちゃ! / 全労協新聞 2016年12月号

近畿に米軍基地いらんちゃ! / 全労協新聞 2016年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




近畿に米軍基地いらんちゃ!


十一月六日、京丹後市内で米軍Xバンドレーダーの撤去を求めて、「米軍基地いらんちゃフェスタ2016」が開かれ、全近畿から七五〇人が参加した。「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」など地元二団体の主催で広範な協賛・賛同を得て会場満席となった。

琉球新報政治部長の島洋子さんが「いま沖縄で起きていること」と題して講演をし、一九九五年の少女暴行事件と本年四月の女性殺害事件について、「日米地位協定とは米軍人・軍属の特権を保障するもの。米兵が罪を犯しても基地に逃げ込み軍用機で本国に帰っても罪を問えないことがたびたびあった。これを放置してきたのは大人の責任だ」と訴えた。

島さんは米軍の県民総所得に占める経済効果は五%に過ぎない、そして中国・朝鮮などへの「抑止効果」以前に米軍は尖閣・沖縄を守る軍隊ですらないと二つの誤った「米軍基地の必要性」の誤解を論破した。地元「憂う会」の永井友昭事務局長はスライドを使って最近の基地をめぐる騒音・増築・交通事故の頻発と住民への犠牲転化の問題を報告し、峰山町内をデモ行進した。

富士山麓までは遠いからと京都府福知山の自衛隊射撃場を、このXバンド基地所属の米軍人・軍属が使用したいと米軍からこの九月に申し入れがあり、京都府知事と福知山市長が一方的に住民無視で容認に動いていることから、「福知山を近畿第二の米軍基地にするな」と、抗議宣伝行動や関係機関への申し入れを強化している。

(京都総評稲村守)