全国一般ユニオン北九州 実習生のSOSで団交 / 全労協新聞 2016年11月号

全国一般ユニオン北九州 実習生のSOSで団交 / 全労協新聞 2016年11月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



●全国一般ユニオン北九州
実習生のSOSで団交



 ユニオン北九州と外国人実習生権利ネットワーク・北九州は、長崎県平戸の縫製工場で働くカンボジア実習生からのSOSを受け、九月二十二曰、急きょ十五人で現地へかけつけました。残業代の不払いに抗議したら、二人だけが強制帰国させられそうだとの訴えです。

 片道四時間以上かかってようやく到着、本人たちから事実経過の聞き取りを行ったうえで、ただちに本社にいる社長を呼び出し、その場で団体交渉を行いました。

 約二時間の交渉の末、①強制帰国はしない②組合と誠実に交渉する、の二点を確認書として締結。しかし会社は、その二日後にこっそりと帰国させようとしたのです。夜中の緊急連絡を受けた私たちは、急きょ夜明けとともに福岡空港に行き、六時間の待機の末、送り出し機関の通訳を伴って現れた社長を確保。厳しく追及し、強制帰国を阻止しました。本人たちの「寮に戻りたくない」という希望もあり、次のカンボジア行の航空便までの二日間、権利ネットメンバーの自宅で休養し、無事に残業賃金相当額の解決金を手に帰国することができました。三日間のスピード解決でしたが、冒頭の集団交渉が効を奏したのだと思います。