ストライキ決行でパワハラ役員解任ヘ / 全労協新聞 2016年10月号

ストライキ決行でパワハラ役員解任ヘ / 全労協新聞 2016年10月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より

全国一般東京東部労組

ストライキ決行で
パワハラ役員解任ヘ



東京・墨田の個人タクシー乗務員らでつくる「東京都個人タクシー協同組合新東京支部」で雇用されている女性の事務職員七人で結成した全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部は九月五日、支部長と副支部長のパワハラや不当労働行為などに抗議し是正するためのストライキ行動に立ち上がった。

職員らは六月二
四日に労働組合結成を申し入れ、パワハラや不当な賃金カットなどの是正を要求。しかし、支部長らは反省するどころか、職員に対して不当労働行為をくり返してきた。そこで職員らは雇用環境を改善し、尊厳を守るため、初めてのストライキを決行することになった。

東部労組各支部と友好労組などから八十人の仲間が支援に駆けつけ、炎天下にプラカードや旗を掲げ、ともにシュプレヒコールをあげた。

 九月二十日、協同組合の臨時総会が都内で開催され、支部長と副支部長の解任動議が可決されました。これによって二人は支部長と副支部長の地位を失い、女性職員たちが働いている事務所から追放されることになりました。労組の完全勝利です。九月五日に女性職員たちがストライキ行動に立ち上がったことが、協同組合の心ある支部員さんたちの共感を呼び、今回の勝利につなかりました。

 職員たちはストライキに入る際「私たちは本日のストライキ行動を通して、もっともっと強くなりたい。職腸での支部長と副支部長の横暴に負けないカを得たい」と宣言していました。実際、ストライキの翌日から職員たちは堂々と職場で振る舞いました。

 逆に支部長らはこそこそと会議室にこもりました。びくびく、おどおどしているのは職員ではなく、支部長たちの方でした。職場の力関係が逆転したのです。支部長・副支部長の解任は、直接的には支部員さんたちの協力によって実現しましたが、不安や恐怖に打ち勝って労組を結成し、ストライキで闘った女性職員たちの団結と勇気がもたらした勝利であるのは明らかです。