全労協/ 闘いの原点は差別への怒り / 全労協新聞 2015年10月号

全労協/ 闘いの原点は差別への怒り / 全労協新聞 2015年10月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


●全国一般東京東部労組多摩ミルク支部
闘いの原点は差別への怒り
団結をもっと強めよう



東京・葛飾で食品輸送などを手がける「多摩ミルクグループ」のドライバーらでつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部は、九月十二日に葛飾区勤労福祉会館で争議報告集会を東部労組各支部組合員の参加のもとで開催し、七月にストライキを構えて一時金差別を是正させたことや約三年間争って九月八日に東京地裁が判決を出した残業代裁判などについて報告し、今後も会社と敢然と闘っていく決意を表明しました。

集会の基調提起は山岸副委員長が行いました。そこでは一九九九年の組合結成から二〇一一年十月の一部管理職の不正疑惑をきっかけに社長宅要請行動に決起したことを経て、現在の闘いに至っていることを全面的に説明しました。七月のストライキを構えた勝利について一時金を第二組合だけに支給するような差別を許さなかった成果を確認。残業代裁判の判決については、パート労働者への差別的な残業代未払いを追及してきた結果、裁判所が原告一一人に三三〇万円超の残業代支払いを会社に命じた点で勝利と報告しました。それと同時に判決は正社員には一・二五倍の割増率で計算している大型手当を、パート労働者には〇・二五倍の計算で良いとするなど差別を追認する内容を含んでおり、その部分において不当であると怒りを込めて指摘しました。

決意表明として支部組合員が一人ずつマイクを握りました。「経営者一族への怒りを胸に勝利まで闘っていく」「裁判とストライキ闘争を経て団結して今後も闘っていけることを確信した」「悪の経営を許さない」などと力強い発言が続きました。

集会のまとめとして本部の須田書記長が発言。多摩ミルク支部の闘いの原点は差別への怒りにあること、ゼニカネを闘いの基準に置かないこと、労働者の生活と権利を守るのは団結の力にかかっていることの三点に集約し、「この間の多摩ミルク支部の闘いは、団結をもっと強く大きくしていけば実現できない要求はないという展望を指し示している」と話しました。