全労協/ 4・9 15けんり春闘勝利中央総行動 / 全労協新聞 2015年5月号
全労協/ 4・9 15けんり春闘勝利中央総行動 / 全労協新聞 2015年5月号
全労協
http://www.zenrokyo.org/
全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
全国で闘われた15春闘
●4・9 15けんり春闘勝利中央総行動
経団連、厚労省、首都高、郵政に
銀座デモと1000人が参加
四月九日、15けんり春闘全国実行委員会の主催で「15けんり春闘勝利中央総行動」が取り組まれた。経団連や厚労省への抗議行動と夜の総決起集会などの一日行動だ。
経団連抗議行動は、東京全労協の纐纈朗議長の司会で行われた。実行委員会の共同代表である金澤壽全労協議長は「大企業が大幅賃上げをしたという報道があるが、中小企業労働者には厳しいままだ。与えられた賃上げを甘受することなく、労働法制改悪に反対して安心して働き生活できる職場をつくろう。そのたたかいの先に様々な反動政策を行なう安倍政権打倒もみえてくる」と主催者あいさつをした。
参加労組からの報告・決意表明として、争議団を中心に朝から社前行動を行なってきた東部けんり総行動、四月三日に統一ストを行った全国一般東京労組、労契法二十条裁判をたたかい、ストライキをかまえて春闘交渉を展開する郵政ユニオン東京地本、神奈川の地でユニオン運動にも力を入れる全造船関東地協、不当解雇撤回をたたかうJAL争議団、均等待遇を求めて交渉を続けるNTT関連合同労組の仲間たちが発言した。
参加者が経団連に向けてシュプレヒコールをあげる中で、要請団が要請書を持って経団連ビルへ向かったが、警備員によって阻止された。労働者の声を無視する経団連のひどい対応だ。
最後に、実行委員会の共同代表である柿沼陽輔大阪ユニオンネット代表の団結がんばろうで経団連前の行動を終えた。
続いて、経団連ビルから厚労省に移動し、全国一般全国協の渡辺啓二書記長の司会で労働法制の改悪に反対する集会が行われた。
柿沼共同代表の「厚労省は非正規労働者を増やすのではなく、企業に雇用責任を果たすように訴えるべきだ」という訴えの後、「再雇用の高年齢労働者への賃金差別をゆるさない」(全統一労組)、「コンピューターの処理速度が速くなって過剰労働が増えている。労働者のためにならない法改正をしてはならない」(ネットワークユニオン東京)、「一日八時間労働で生活できる賃金をかちとるのが春闘だ」(全国一般東京南部)と発言が続き、最後に全国一般東京東部労組メトロコマース支部の仲間が四日間の社前での座り込みと四月一日のストを報告し「支援に励まされた。労働者が一丸となってたたかうことが大切だ」と決意を語った。
夕刻から、新橋・交通ビルで『すべての労働者に賃上げを!労働法制改悪反対!原発再稼働反対!集団的自衛権容認反対!』を掲げた「15春闘勝利中央総決起集会」が開催された。
司会は東京全労協の中原純子副議長。全水道東水労の上村時彦委員長の主催者あいさつに続き、全国一般全国協の平賀雄次郎委員長が一日行動の報告として「非正規労働者を含むすべての労働者の賃上げ、高度プロフェッショナル制度や解雇の金銭解決制度など労働法制改悪反対、すべての争議に勝ち抜くための争議支援を掲げ、のべ一〇〇〇人の参加を実現した」と報告、総行動の成功を全体で確認した。さらに、北関東ユニオンネット、宮城全労協、大阪ユニオンネット、国労、JAL争議団、全統一労組から発言があったほか、東京全労協の久保聡事務局長からは辺野古現地への闘争資金カンパのよびかけを行なった。四月十二日から東京全労協は辺野古派遣団を現地闘争に参加する取り組みである。全造船関東地協の宇佐美雄三議長の団結がんばろうの後、銀座デモを行った。