大阪全労協 春闘交流会を開催 / 全労協新聞 2014年4月号 4面から




●大阪全労協
春闘交流会を開催


ここ十年以上大資本は内部留保をため込んできたが、労働者の賃金は下がり続けてきた。そのあおりで、傘下の組合でも賃上げのない企業が多数存在してきた。おおさかユニオンネットの春闘総行動で悪徳企業への抗議行動はやってきたが、今年は傘下の組合の相互の情報交換・交流、そして助け合いをより充実させようと、三月十四日は組織内の交流会を開催した。

橋下維新府政下で大幅な賃下げを喰らってきた教育合同。ようやく今年はその賃下げ率が大幅に緩和され、喜んではいけないのだが久しぶりに職場で笑顔が出ている現状の報告。毎年毎年雇用が切り刻まれる非正規職員の雇用延長のために座り込む決意も表明された。

三月十二日には大衆的一日行動を行った国労からも分割民営化以来初めてのベア回答があったとも報告。民間からは、この十年以上平均五〇〇〇円程度の賃上げ(定昇なし)があったが、従業員の平均賃金は下がっている現状が報告された。

郵政職場から、大量の非正規職員がすさまじい格差を付けられている現状とその格差是正を求めてストを構えて闘う報告。(三月十八日には拠点ストを実施)

民間からYMCAの職場では、なんと八割の労働者が非正規となっており切り刻まれた雇用で呻吟している現状が報告された。

正規雇用による極端な低賃金の固定化、正規職員になれば長時間労働とストレスで個人が限界まで絞られる。まともに働いても賃金は上がらない。

こんな若者が夢を持てない社会をなんとしても打ち破らなければ…。厳しい労働環境をそれぞれの組合の英知と協力で一歩一歩改善するために、奮闘することを誓い合った。



(F)