被災地見学ツアーに東京全労協が参加 / 全労協新聞 2014年4月号 2面から



●被災地見学ツアーに東京全労協が参加
見えない放射線実感


東京全労協のチャーターしたマイクロバスで三月八日は福島県教育会館で原発いらない福島県民大会に、九日は被災地見学ツアーに参加させていただきました。

被災地見学ツアーは、昨年は立ち入ることさえできず現在も日中だけ立ち入るのが許可されている楢葉町役場からスタートし、まず役場そばの立派なお城みたいな家が崩れたまま手付かずで放置されているの見て驚き、三年が過ぎようとしていても津波被害のままの富岡駅と周辺を見てビックリしながらも驚きを通り越してまるで映画のセットのような感じでした。次の「この先帰宅困難区域につき通行止め」看板の場所では放射線計測器を持ってきている人たちの機器がピーピーと、いかにも危険だと警告音が鳴り響いていたのが印象に残っています。楢葉町役場では〇・一五だった値が富岡駅では〇・三八、それが立ち入り禁止フェンスそばでは二七・〇とか。放射線は目に見えず匂いもしないので機器がなければ普通の町となんら変わらない。違うのは人気がないということだけで、ずっとこの場所にいても大丈夫なんじゃないかと感覚が麻痺しそうになりました。

ツアーが終わり昼食に小名浜に行きましたが津波の被害だけだったので綺麗な建物が建ち道路も整備されて、原発さえなければ楢葉も富岡も復興はできたのにと思いました。福島で作られている電気は全て東京のためという話を聞いて東京都民として原発被災地に行く意味があると思いました。

東京全労協の被災地支援のために現地にお金を落とすという主旨に大いに共感し、私も小額ながらも協力できた喜びも感じました。参加させていただいてありがとうございました。

(福田健一 全国一般三多摩労働組合



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