5・3憲法集会  全労協新聞 2013年6月号 3面から



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3500人が都内をデモ(5月3日)


●5・3憲法集会
改憲策動に
共同の闘いを

五月三日憲法集会は好天だった。会場に向かう道で、横道毎に機動隊がたち、いつもなら日比谷公会堂の周りは右翼の街宣車がうるさいのにその姿が見えない。安倍政権で右翼が元気なのをおもんぱかっての警備なのか。十二時前に到着すると公会堂の階段前は結構な人がいて去年より人が多いと実感。

集会は市民連絡会の高田健さんの開会挨拶に続き、長年水俣に取組んできた環境ジャーナリストのアイリーン・美緒子・スミスさんのお話。水俣とフクシマは構造が同じ、闘いを保証する憲法を守るためにもっといろんな人と話そうと呼びかけた。ついで沖縄弁護士会会長の加藤裕さん。高江のヘリパッド設置に反対する住民に国が仕掛けたスラップ訴訟の弁護で住民を支えている。四月二十八日の「主権回復の日」に抗議する集会を見開き頁で報じる沖縄の新聞を紹介しながら、辺野古の基地押しつけは福島に原発を押し付けたのと同じ構造、沖縄の闘いではなく日本全体が怒らなくてはと訴えた。

おしどりマコ・ケンさんのコントに笑い、共産党志位委員長、社民党福島みずほ党首のスピーチ。九六条改憲の姑息さ、自民党憲法草案は「権力を縛るもの」から「国民を縛るもの」へと憲法を変質させるものと。最後は九六条改憲を手始めに全面的改憲に乗り出してきた今日ほどこうした共同が求められる時はないとのアッピールを採択し、銀座パレードを行った。三五〇〇人の参加だった。

(柚木康子 全石油昭和シェル労組)



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