オスプレイ撤去を訴え行進
●沖縄平和行進
沖縄での体験を職場で報告
五月十七日からの東京全労協沖縄反戦平和学習&平和行進に初めて参加した。一日目は、新基地反対闘争をしている名護市辺野古や、オスプレイのヘリパット(離着陸帯)建設阻止活動をしている高江を訪れ、組合員からのカンパを手渡して激励した。さらに二日目に、沖縄陸軍病院南風原壕やひめゆり平和祈念資料館を見学して沖縄の歴史を勉強した。
行進最終日の十九日に嘉数高台公園で土砂降りのなか出発式を行った後、ゴールの宜野湾海浜公園を目指して行進をした。午後二時から屋外劇場で「5・15平和とくらしを守る県民大会」が開かれ、約三五〇〇人が参加した。大雨のために来賓挨拶は省略されたが、この大会のために韓国から駆けつけ、「慰安婦発言」で批判されている橋下大阪市長と対談予定の元従軍慰安婦だった八七歳の金福童(キムボットン)さんの証言に、参加者全員が静かに聞き入っていた。
敗戦が濃厚となった昭和二十年四月、アメリカ軍は沖縄に総攻撃を開始して「沖縄戦」が始まった。十万人以上の県民が犠牲となり、その悲惨さは想像を絶する。日本軍は本土決戦の準備をするために沖縄を「捨石」にし、徹底抗戦をしたために犠牲者が増えた。沖縄の犠牲の上に、今の私たちの暮らしがあることを忘れてはならない。
今回のツアーには、東京全労協や東京労組などに加盟している三五人が参加した。総括・反省会を兼ねた交流会は盛り上がり、参加者の沖縄への熱い思いに感動した。
(老沼悦男 公共サービス清掃労働組合)