9/15-16 コミュニティ・ユニオン全国交流集会 集会宣言

9/15-16 コミュニティ・ユニオン全国交流集会
 

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集会宣言
第24 回コミュニティ・ユニオン全国交流集会が開催された、ここ京都では、伝統産業が軒並み潰れて工場が激減し、生活保護の受給率、労働者の非正規率がともに高い街となっています。

京都ばかりでなく、全国において雇用が劣化しています。生活基盤が破壊された労働者は、その内面にまで深い傷を負うこととなり、人間関係はことごとく壊されています。私たちは、今、「無縁社会」という暗い時代を生きているのです。
残念ながら、無縁社会の絶望が悪循環を重ねています。

現状を何とか変えられるのではないかと期待された民主党も、働きすぎを規制し、女性や非正規労働者を保護する雇用法制改革を充分に成しえず、今後の雇用のあり方も強く具体的に提示することはできませんでした。
こうした期待への反動が、橋下徹という危険な政治家を台頭させています。その政治手法は、私たちに危機を煽っては、「やるか、やられるか」を演出するだけのものです。ここに労働者いじめや労働組合叩きはあったとしても、無縁社会に追い詰められた労働者に向けて描こうとする未来はありません。

それだけではありません。昨年の東日本大震災福島第一原発の事故も、私たちの生活に深い傷跡を残しています。復興への道のりは遠く、放射能は終わることのない恐怖を与え続けています。

そうした中、人々は立ち上がりました。連日にわたり街頭デモや抗議行動が行われ、これまでデモがなかった地域でも繰り広げられています。そして、怒りと不安を抱えた人々が官邸前を埋め尽くす光景は、無縁社会の「危機」から未来への「希望」へと、私たちを誘おうとしているように思えます。
私たちは自分たちの「危機」を語り合う時が来たのです。
コミュニティ・ユニオンは、人々に希望を灯そうと、日々、模索を続けています。ユニオンは、労働相談に留まらず、生活相談やメンタルヘルス対策にも取り組んできました。追い詰められ、深い闇へと引き摺り込まれそうになった労働者の傍に寄り添い、時に励まし合って立ち止り、そしてともに立ち上がってきました。
1%の支配者は、「このままでは日本は滅ぶ」、「苦しいのは仕方がない」と、私たちに危機を刷り込んでは、規制改革を推進しています。しかし、人々の抗議の声は広がっています。昨年は、「ウォール街を占拠せよ」の声が世界中に広がりました。また、私たちユニオンも、年越し派遣村など、多様な試みを続けてきました。
地道でも絶え間ないユニオンの実践が、未来への希望を描き、暗い時代を照らす明かりとなっています。これからも、私たちは、ユニオンの取り組みを全国各地で続けるとともに、また来年、山形の地で、元気な姿で会うことを誓い合いましょう。
2012 年9 月16 日
第24 回コミュニティ・ユニオン全国交流集会in 京都参加者一同

 
(F)