9/15-16 コミュニティ・ユニオン全国交流集会 特別決議

9/15-16 コミュニティ・ユニオン全国交流集会
 
 


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特別決議

 ケアワーカーの賃金が低いことは、すでに社会問題化しています。「介護職員処遇改善交付金」「介護職員処遇改善加算」等の対策も十分な効果を出しているとはいえません。また、厚労省が力を入れている「キャリアラダー」といった対策は、一部のケアワーカーの賃上げにはなっても、全体の底上げには結びつきません。

 ケアワーカーの仕事は、「女の仕事」として、低賃金に置かれていますが、実際は非常に価値の高い仕事です。「性に中立に、個人ではなく、仕事の内容を評価する」職務評価を行うことで、ケアワークの価値を正当に評価することができます。そして、その価値に見合った賃金を支払う制度設計が必要です。

 2011 年8 月~2012 年2 月にかけて、均等待遇アクション21・京都により、「ケアワーカーの職務評価全国調査第一次調査」が行われ、ケアワークの価値が非常に高いことが明らかになりました。2012 年7 月9 日に行った厚労省交渉の中で、厚労省は、ケアワーカーの賃金の底上げが必要であることや職務評価の重要性を認め、ケアワーカーの賃金の底上げのために職務評価の考えかたをとりいれる研究をしていくことを確約しました。
 しかし、厚労省の発行する『職務分析実施マニュアル』は、職務評価を「差別是正」ではなく「差別の固定化」に使うことを推奨するかのような内容で、厚労省まかせにしておくことはできません。ケアワーカーの正当な職務評価と賃金の底上げの実現のために、私たちは、以下の事項を決議します。
 
1.国は、ケアワーカーの正当な職務評価を行い、介護報酬単価決定にとりいれ、ケアワーカーの労働条件を改善すべきである。
2.コミュニティ・ユニオン全国ネットワークは、ケアワーカーの職務評価第二次全国調査に参加し、国の責任を追及していく。
2012 年 9 月 16 日
第 24 回コミュニティ・ユニオン全国交流集会 in 京都


 
(F)