労働者派遣法の抜本改正を!

 
1.全労協Fax情報1507  12月8日 


http://www.zenrokyo.org/fax/d002btn.gifNO1507 労働者派遣法の抜本改正を!
 民・自・公三党による「骨抜き修正案」可決糾弾!
 附帯決議で「違法」派遣の取締を止めろと要求!!
 11.12.8
 
 
以下、リタイプ


労働者派遣法の抜本改正を!
民・自・公3党による「骨抜き修正案」可決糾弾!
★登録型派遣の禁止、製造業派遣の禁止規定を削除
★見なし規定の施行3年繰り延べ 等
付帯決議で「違法」派遣の取締を止めろと要求
 
 
昨日、12月7日、午後7時過ぎに衆議院厚生労働委員会は労働者派遣法改正案を民主・自民・公明3党が提出した修正案を可決した。今国会会期が明日(12月9日)までという日程の都合上、継続審議となり、来年1月からの通常国会で成立が確実となった。
 
11月15日、民主・自民・公明3党による修正合意が成立したと報道された(全労協Fax情報1504号を参照)。労働者派遣法改正案は昨年3月に国会上程されたものの、私たちの早期成立を求める願いを無視して全く審議を行わないまま放置されてきたものである。
 
ところが突然降ってわいたように、政府・民主党など政治の都合によって民主・自民・公明3党が派遣労働者などの意見を聞くことなく、密室で修正したものである。修正案は、ワーキングプアと言われる低賃金無権利、不安定雇用の派遣労働者の保護を図るために設けられた登録型派遣、製造業は研の原則禁止する条項を削除し、また違法派遣については直接雇用の見なし規定の施行を3年後に引き延ばすなど文字通り政府案を「換骨奪胎」したものである。到底許されるものではなく、労働者の声を直接聞く機会を設ける、慎重審議を行い政府案の可決こそ求められいるのである。しかし、前述のように国会は会期末間近の12月7日に厚生労働委員会を強行開催し、都合3時間の審議で夜には採決を強行し可決した。
 
そして、この法案には附帯決議が添えられ、「期間制限違反の指導監督については定年・適切に必要な限度においてのみ実施するよう」「労働契約申込みなし規定の適用にあたっては…期間制限違反に該当するかどうか等の助言は丁寧に行うこと」…など、違法派遣、偽装請負の指導に手心を加え、「厳しい取り締まりをするな!」と要求しているのである。前代未聞の附帯決議と言うべきである。悪質派遣業者を更にはびこらせ、修正案が成立したとしても大きな禍根を残すものとなろうとしている。私たちは引き続き参議院段階においても慎重審議を求め、労働者派遣法の抜本改正を求める国会内外の闘いを強めていこう。
 


「派遣法改正案の骨抜きを許さない」
緊急院内集会に120名以上が参加
 
 
こうした事態に私たちは国会行動を強め、派遣法共同行動主催の緊急院内集会や、傍聴闘争に取り組んできた。
 
8時30分から開催される衆議院厚生労働委員会の傍聴闘争には、私たちの他、全労連からも多く参加し、連合からも傍聴があった。昼休みには労働者派遣法の抜本改正を求める共同行動が主催し、「派遣法改正案の骨抜きを許さない12・7緊急集会」が衆議院第一議員会館で開催された。
 
集会には、社民党から阿部ともこ議員、服部良一議員、福島みずほ議員が駆け付け、共産党からは高橋千鶴子議員、民主党から工藤仁美議員に参加していただき、最後まで三党修正合意を許さず、闘いを進めることを誓い合った。
 
私たちは午後5時過ぎから再開された厚生労働委員会の傍聴闘争を行った。委員会は午後7時過ぎ、慎重審議を求める阿部ともこ議員など意見を無視し、社・共の反対を押し切って採決が強行された。
 
野田民主党政権は、財界にすり寄り、新自由主義政策へ回帰を強めている。私たちは非正規労働者の権利を確立するため、労働者派遣法の抜本改正を求める闘いを更に強めていこう! 有期労働契約規制法の制定の闘いと連携した闘いを強めていこう!


 
 
2.連合


労働者派遣法改正法案が衆議院厚生労働委員会で可決される
 


 
 
3.全労連


派遣法「改正」法案のさらなる骨抜きは許さない! 抜本改正を!
国会前で座り込み 新宿駅西口で宣伝
 
 ・派遣法資料(2011/12/14)
  派遣法:3党修正案要綱と衆院厚労委12・7附帯決議(Word 27KB)
  衆院厚労委12・7附帯決議(PDF 53KB)
  3党修正案要綱(PDF 48KB)
  3党修正案(PDF 276KB)
  3党修正案対照表(PDF 764KB)
  共産党修正案要綱(PDF 172KB)
  共産党修正案(PDF 492KB)
  共産党修正案対照表(PDF 1740KB) 

 
(F)