全労協新聞 2011年11月号 4面 教育基本、職員基本条例成立を許すな

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傲慢、危険、無責任な橋下政治!! 11.2講演学習集会 (大阪)


4面 

●大阪教育合同労組
 
教育基本、職員基本条例成立を許すな
全国集会で反ハシズムの声上げる
 
 
 橋下徹大阪府知事と彼の私党・大阪維新の会は、九月大阪府議会に「教育基本条例」「職員基本条例」案を提出し、知事選・大阪市長選の争点にしようとしている。この二条例案の内容は、まさに「教育破壊条例」「公務員リストラ条例」であり、行政の内部からも批判が噴出している。たとえば、大阪府の教育委員は「条例が成立したら辞任する」と明言している。「二条例案が橋下の墓穴を掘った」と言われるような運動の拡がりが何より求められている。

 府議会開会日の九月二十日には、府庁包囲行動が行われ、大阪全労協からも高橋事務局長が闘いの決意を表明した。参加した二〇〇人の労働者・市民は、大阪教育合同労組が作成した「君が代」条例反対!のうちわを手にして、力強くシュプレヒコールを府庁に向けて浴びせかけ、秋の闘いを出発させた。

 そして九月二十四日、大東市の総合文化センター・サーティホールで開かれた「君が代」強制大阪府条例はいらん!全国集会(主催:「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪・全国集会実行委員会)は、北海道から北九州・大分までの仲間を迎え、七六二人の参加で大きく盛り上がった。

 集会では、高橋哲哉さんが「教育基本条例は『教育破壊条例』である」「知事が目標を決定し、知事→教委→校長→教員と上意下達で、教委以下はすべて知事の手駒・ロボットにすぎないものになる」「民主主義とは独裁であるという橋下知事の思想で、大阪の教育を破壊させてはならない」と条例案を批判した。大阪からは、保護者、大学生の発言に続き、山元一英・全港湾大阪支部書記長が反ハシズム統一戦線を訴え、学校現場からは酒井さとえ・大阪教育合同労組執行委員らが闘いの決意を述べた。

 この集会の成功を受けて、引き続き府議会への請願、各議員への働きかけなどともに、府庁包囲行動や反ハシズム講演集会などのとりくみをすすめている。
 
(大阪教育合同労組執行委員 寺本勉)


 
 
 2.関連 新聞記事

大阪で“反ハシズム”集会開催

 橋下徹大阪府知事(42)の政治政策を考える「反橋下派」の集会が2日、大阪市内で開かれ約200人が参加した。
 集会では、歴史研究をしている京都精華大池田浩士客員教授(71)が講演。橋下氏率いる地域政党大阪維新の会」が府議会に提出している「教育基本条例案」について「憲法の思想、信条の自由を踏みにじっているのではないか」と指摘した。法律の制定の仕方や市民の注目の集め方について、橋下氏の手法を「独裁」と批判した。
 主催は平松邦夫市長の支援団体や大阪全労協などの関係者で、大阪府知事大阪市長のダブル選挙に向け「維新の会」に反対する人々の連携を広げていくよう呼び掛けた。
(2011年11月3日)
 


 
 
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