団交報告③

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(支援の紹介の継続です。SG本社行動前行動に参加してくれた大阪全労協。多様な労働組合が結集し、多様な活動を行っています。次回からは、地元京都の支援の紹介です)

 選挙や大会やで、ちょっと間が空きましたが、前回の団交報告の続きです。報告も間が空いていますが、団体交渉そのものも、最近、とっても間が空いています。
 失職者130人分の再雇用先は、一体どこに消えてしまったの??
 社長と人事部は、たいがいにせいよ。

■会社は、埼玉支部の申入れに対して、現場で誠実に対応せよ!■
  
 埼玉支部は、中部工場の一方的閉鎖に抗議し反対署名運動に入ると共に、中部工場閉鎖に伴う埼玉工場生産拡張工事の労働安全問題、工場外側の非常階段の常用によるセクハラと滑りの危険、これまでの女子トイレ撤去での安全衛生問題、休憩室の撤去への対応、時間外長時間労働の頻発を問題として、7月に工場長あてに申し入れ書を提出した。
 ところが、人事部は工場長に、申し入れ書受け取り拒否を指令し、あくまでも支部団交を拒否した上で、人事部による京都の団交で回答するとした。

 しかし、会社回答は、労働安全衛生会議で扱うとしているだけで、団交での労組の追及にも人事課長は通り一遍の説明しか出来ない。現場の実態の上に当該の労使が主体になって行う支部団交でなければ、具体的な話し合いが進まない事は当然である。
 人事部の認識は、工場からの一遍の報告書を見た程度以上ではなく、問題の解析・解決のための議論にならない。長時間残業問題でも、「52時間(2月)、63時間(3月)、70時間(5月)、73時間(6月)という事態はあったが7月からはない」と平然と説明するだけで、これほどの以上残業が放置されてきた理由や経過には触れることすらできなかった。公休未取得などはないと明言している。

 こうした人事部の対応は、労働現場で起きている実態を把握して労務管理の責任を果そうとしている態度とは到底見えない。現場の労働者は、トイレに行きたくとも簡単には行けない、公休でも仕事をせざるを得ない状態なのに、「トイレはライン長に言ってください」「休みは取るように人事部は通達している」というだけで解決するなら、そもそも支部が止むに已まれぬ申し入れ書を出すことも、団交で取り上げることもない。

 職場の安全と健康は、第一級の経営責任問題であり、労使課題である。労組は、埼玉だけでなく、神戸工場でも、京都本社でも、会社の姿勢、具体対応を追求する。