全労協/ 国鉄労働組合 緊急カンパと救援物資を支援 / 新聞 2019年12月号

全労協国鉄労働組合 緊急カンパと救援物資を支援 / 新聞 2019年12月号


 

台風災害と労働者・労働組合

災害時だからこそ問われる現場力

公務公共サービスの充実と技術継承を 

 


 

国鉄労働組合

緊急カンパと救援物資を支援

 

九月九日に台風一五号が千葉県に上陸し、組合員の被害は千葉で約六〇件の報告があったが、被害が広範だったため、被害状況の把握にかなりの時間を要し、集計がまとまらないうちに、台風一九号が東日本を中心に上陸した。

 

この台風で仙台で床上浸水が四件、長野では千曲川の堤防が決壊し、床上浸水七件、床下浸水一件、新幹線が水没した車両センターでは自家用車の水没が一件あった。また、仙台では床上浸水四件、水戸では床下浸水一件、千葉では一カ月以上経った現在でも被害状況は集約しきれていない。

 

国労は、台風一五・一九号被害に対する「緊急カンパ」を十月十五日に全国に発信した。また、いわき市に住む組合員二〇件が断水となり、復旧まで二週間程度を要すことから、水戸地本から要請があり、十月二十六日に飲料水やマスク、作業用手袋などをはじめとした救援物資を東京からトラックで輸送した。

 

前日の二十五日にも台風に匹敵する大雨が降り、膝から腰まで浸かる位だったそうだが、地元組合員の協力もあり、無事に物資を渡すことが出来た。周辺では至る所に災害ゴミが積み上げられ、自衛隊災害派遣の車両も多く見られた。

 

JR東日本管内では、今もなお、水郡線八高線吾妻線などで不通となっており、中には復旧まで数年かかると言われている線区もある。

 

国鉄労働組合 佐藤裕樹)