中部工場閉鎖の本当の原因は…(1)

 中部工場閉鎖について小池社長は、「チェーン店の売り上げと店数が減少し、過剰設備になったので中部工場を売却し、その売却益で設備投資を行い生産性を向上させる」という説明を行っています。京谷人事課長も団体交渉で「赤字とか不採算で閉鎖するわけでないことを理解して欲しい」と主張しています。

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 それは、労働者にとっては許しがたい説明だ。「赤字ではないが閉鎖」と何の臆面もなく強調し、労働者の生活はどうなろうと知ったことではない、というのが会社の態度だ。それで250名全員解雇ぼ中部工場閉鎖の理由にはならないだろ!

 スーイートガーデン(以下、SG)は7期目を迎えましたが、これまで利益を出し、債務超過(負債が資産を上回ること)の事態に陥っているわけではありません。実質上の全員解雇攻撃となる中部工場の閉鎖をしなければ、倒産するというような危機的事態にあるわけではありません。チェーン店の売り上げの減少は、チェーン店の維持管理に何の経営努力もしない、できない、藤木プレシア会長・小池社長の経営責任にほかなりません。

 全員解雇となるような工場閉鎖の場合、整理解雇の四要件を満たさなければ、解雇権の濫用になります。中部工場の閉鎖は整理解雇の四要件のうち、「(人員の)削減措置が企業経営上、十分な必要性に基づいていること、ないしはやむをえない措置と認められること」という要件をそもそも満たしていないのです。
 今期、工場だけでも新入社員18人(中部工場3人)を採用し、役員や管理職の賃金カットも行っていないという事実がそれを物語っています。