全労協/ 最低賃金大幅引き上げキャンペーン / 新聞 2019年6月号

全労協最低賃金大幅引き上げキャンペーン / 新聞 2019年6月号



最低賃金大幅引き上げキャンペーン

最低賃金審議会の
情報公開を求める


四月十七日、衆議院第一議員会館において、最低賃金大幅引き上げキャンペーン委員会は最低賃金に関する厚生労働省申入れ行動に取り組んだ。

厚生労働省は、賃金課指導係長、賃金課政策係、賃金課最低賃金係の三人の職員が応対した。

内容は「地方最低賃金審議会の公開度が各都道府県ごとに大きく違う問題について」及び「全国一律最低賃金の重要性について」申し入れを行ない、意見交換を行った。

冒頭、最低賃金審議会の全面公開を求めるとともに、議事録の開示にともない、多くの問題を指摘した。各地の議事録の中には、議論の経過を省略し結論だけを記載したものや、審議会終了後の懇親会の記載があるなど、緊張感に欠けているものかある。これも公開していないために起きていることだとの指摘に、厚労省は、指摘されたことはもっともだと思うものもあり、しっかりと受け止めると回答した。

また、議事録の開示請求に対して不適切な対応を指摘されたことについても、翌日に開催予定の、新しく労働局の賃金担当に配置された職員に対する研修の中で問題意識をもって対応したいと回答
した。

専門部会が公開もされす、議事録の開示が遅くなっているため、笞申に対する異議申し出制度が、機能していないとの指摘に対しては、なるほどと思うので、できる限り速やかな開示を労働局に伝達すると回答した。

全国一律最低賃金については、与党内の議連の話もあるが、東京と鹿児島ではかなり差があるので、一気に縮めるというのは難しいという意見もあり、引き上げたときの影響とか、いろいろ検証しながら参考にさせていただきたいと回答した。

最低賃金大幅引き上げキャンペーン委員会は参議院選挙前の六月六日に、最低賃金の院内集会を予定している。