全労協/ 練馬区立図書館専門員労働組合 スト構えて団交 / 新聞 2019年1月号

全労協練馬区立図書館専門員労働組合 スト構えて団交 / 新聞 2019年1月号



練馬区立図書館専門員労働組合
スト構えて団交


昨年七月に東京都練馬区は区立練馬、石神井両図書館への指定管理者制度の導入と、非常勤職員である図書館専門員(五七人)の処遇に関する協議を提案し交渉期限を十九年一月十八日とした。この提案に対し、練馬区立図書館専門員労組(図書館専門員労組)の仲間たちは、区の提案は非常勤職員の雇用を奪い、練馬区の図書館を破綻に導き、職員の技量を低下させるとして交渉を積み重ねてきた。

図書館専門員労組は、図書館と職場を守るために立ち上がり署名を集め学習会を行い、昨年十二月十三日には学習決起集会を一六〇人を超える参加で開催した。集会には図書館専門員労組が加入する自治労都本部や練馬全労協の仲間たち、練馬区民も駆けつけ、静かな中にも強い怒りを秘めた熱気が感じられた。十二月十九日と二十六日に早朝二時間のストライキを構えて十八日の団体交渉に臨む行動提起が行われ、翌十四日にはストライキが通告された。

「図書館司書のストライキ」とNHKでも報道され、SNSでも注目が集まった。十八日の交渉について十九日の練馬図書館前の早朝集会で、練馬区から①図書館専門員を解雇する考えはない②光が丘図書館のカウンター業務を行わせる③指定管理者制度導入は区の方針で撤回する事はできない等の回答を引き出し、引き続き本年一月十八日まで区と交渉を継続するため十九日と二十六日に予定したストライキは延期することが報告された。練馬区正規職員、区民の支援も受けながら闘った成果である。公共サービスの民間委託と非常勤職員の雇用確保の課題、そして、二〇二〇年四月に会計年度任用職員制度への移行と労働基本権はく奪など諸課題が続くが、引き続き支援を呼びかけたい。





図書館司書の“ストライキ
2018年12月17日 20時47分

練馬区立図書館、司書らのストライキ回避 区教委と対立
阿部健祐 2018年12月18日21時13分