静岡県共闘 突然の契約更新拒絶 / 全労協新聞 2018年5月号

静岡県共闘 突然の契約更新拒絶 / 全労協新聞 2018年5月号

静岡県共闘(遠州連帯ユニオン)

突然の契約更新拒絶



 大学健康支援センターに入職して一年目のIさんは、新年早々に、上司から唐突に「来年度の契約は更新しない」と立ち話のような形で通告された。理由は「職場の皆とのコミュニケーションが取れないから」というものだった。

 実はIさんは、仕事に就いた頃から上司の行為にハラスメントを感じており、大学の相談窓□に相談をかけていた。通告は、Iさんか精神的に
も身体的にも混乱と不調を覚えている最中の出来事だった。

 雇用契約は有期であるものの、三年間更新ありと当初に条件提示されており、上司の通告に不審を覚えたIさんは知人を介して遠州連帯に相談。二月、三月と二回の団交を行った。結果、浮かび上がったのは、Iさんにはその趣旨を伝えないまま行った二十分程度の大学面談での感触を、事務局長、総務部長、健康支援センター長の三人が後日協議、Iさんの雇用を切ることにしたという事実だった。(Iさんの仕事に直接関わる学生部は、協議の中に入っていない。)

 健康支援センター長は同大学のハラスメント防止・対策委員会のメンバーである。ハラスメント相談窓□の動きは鈍く、そんなところからも、Iさんの雇止めはセンター長を訴えたことに拠るものという気配を覚えている。

 Iさんの仕事ぶりについては、「よくやっていただいている。学生とは、よくコミュニケーションを取っていただいている。」というのが、大学の評価である。