<談話> 安倍「働き方改革法案」の衆院厚生労働委員会強行に怒りをこめて抗議する 京都総評



<談話>

安倍「働き方改革法案」の衆院厚生労働委員会強行に怒りをこめて抗議する
―― 過労死を生む安倍「働き方改革」関連法案を廃案に ――


衆議院厚生労働委員会は、本日夕刻、野党の反対を押し切って、与党等数の力で「働き方改革」一括法案を強行採決しました。

ねつ造したデーターをもとにして作成した法案を、強行すること自体が言語道断であり、いますぐ審議を委員会に差し戻し、徹底審議で廃案にするよう求めるものです。
安倍「働き方改革法案」は、① 労働時間による働くルールを破壊し、青天井に労働者を働かせる「高度プロフェッショナル制度」は、過労死を法で促進させるもので、断じて容認できません。ましてや、財界が、いずれは年収400万円の労働者まで拡大することを意図しているもので、すべての働く者の命を脅かす法改悪です。② 残業時間を月100時間まで認めるもので、過労死ラインを超える労働を法律で認めるものです。③ 非雇用型労働を広げ、労働者を雇用のルールの外に置き、労働者保護から外す「改革」は、今日まで積み上げた労働者保護の数々のルールを亡きものにする大改悪路線です。

これらの重大な問題のある法案を、労働者や過労死被害を被った家族など、当事者の声すらないがしろにして数の力で強行するやり方自体が、重大問題です。ましてや、森友・加計疑惑で次々と証拠が明らかになるなど、総辞職に値する安倍政権は、法案審議をすすめる資格がないと言わねばなりません。

労働者一人ひとりの命にかかわる根本法律の大改悪です。

私たちは、法案を廃案にするまで、いっそうたたかいを強めるものです。

2018年5月25日
京都地方労働組合総評議会
事務局長 池田 和弘