ベトナム実習生の闘い
ベトナム人実習生Ｔさんは、日本人男性Ｓさんと知り合い、メール交換などで親交を深め、婚約を交わすまでとなった。しかし、交際しようにも、会社は外出許可制度をとっており、自由に会うことができなかった。有給休暇を取っても、外出許可がないと寮から出てはいけない決まりであった。こんな人権を無視した規則がまかり通っていたのである。疑問に思ったＳさんは、監督署や入管に相談したが、取り上げてもらえず、インターネットで探して、スクラム・ユニオン・ひろしまにたどり着いた。
団体交渉を行えば、簡単に解決することを伝えたが、メールと電話のやり取りでは、なかなかうまく伝わらなかった。それは、本人が２年半訴え続けていても解決しなかったという事情があった。そこで、Ｔさん、Ｓさんと直接会った。会って話すことによって、理解と信頼が得られた。すぐに団交を行い、「外出許可制度」撤廃の協定を結ぶことができた。Ｔさんから、感謝のメールが届いた。
