労働法制改悪阻止8・19国会議員会館前行動 / 全労協新聞 2017年9月号

労働法制改悪阻止8・19国会議員会館前行動 / 全労協新聞 2017年9月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



労働法制改悪阻止8・19国会議員会館前行動

残業代ゼロ法案を許さない!
長時間労働をなくせ!
一括法案の提出を許さない!



八月十九日、衆議院第二議員会館前で労働弁護団呼びかけの「労働法制改悪阻止8・19国会議員前行動」が開催された。労働弁護団としては初の国会前行動だ。開会十六時の前からユニオンみえや静岡連帯ユニオンなど東海地方からバスで駆け付けた二五人のメンバーたちが横断幕やのぼりを持って集まっていた。福祉労働者として参加した総がかり行動の菱山南帆子さんのコールで集会は始まった。国会は休会中なので首相官邸前に向かって声が響く。主催者挨拶では労働弁護団幹事長棗弁護士が情勢報告。

秋の臨時国会は九月二十五日開会の模様であり、それに向けて労政審が八月二十八日から始まる、何より問題なのはこの二年間上程されながら審議されてこなかった高度プロフェッショナル制度裁量労働制の拡大などの規制緩和長時間労働削減、さらには同一労働同一賃金に関する法案も一括法案として国会審議を行おうとしている、一括法案で法案成立を狙うのは許せない、一つ一つきっちり時間をかけての審議を求め、安倍政権の打倒をと訴えた。続いて民進党初鹿明博議員、小川敏夫議員、共産党の山添拓議員が連帯の挨拶があった。

参加の組合はナショナルセンターの枠を超え、いろいろなのぼり旗が降り出した雨にもマケズはためいた。返せ☆生活時間プロジェクトの圷弁護士、ブラック企業被害者対策弁護団の市橋弁護士、ユニオン三重の広岡書記長、雇用共同アクションの純中立懇の黒部さん、総がかり行動実行委員会の藤本さん、九条壊すな実行委員会の土井さん、全日建連帯の小谷野書記長、全労金労組の末留委員長が決意表明した。時間外年間九六〇時間の過労死基準の規制からも五年間外されるトラック関連労組の小谷野さんは、まだトラック労働者は死ねというのか、ふざけるなと怒りをぶつけ、様々な闘いをすると決意を語った。

時間が押して読み上げができなかったが、自由党小沢党首、社民党吉田党首からもメッセージが届いたと報告があった。最後は菱山さんのコールで労働組合と市民は連帯しよう!共謀しよう!安倍政権を打倒しよう!と二〇〇〇人の声が響き、総がかり行動開始五分前に終了した。続く総がかり行動の集会は雷鳴とどろく中二四〇〇人の参加で貫徹した。


働き方改革では
何も変わらない


八月三十日に労政審労働条件分科会で労働時間に関する審議が始まる。同一労働同一賃金法制は三つの分科会が合同の同一労働同一賃金部会での審議となる。労政審に一括法案化反対をぶつけ、臨時国会にむけた闘いを開始しよう。安倍による企業のための「働かせ方改革」をストップし、八時間働いたら帰る・人間らしい労働の実現を求めて頑張ろう。