タクシー乗務員の最低賃金保障を! / 全労協新聞 2017年6月号

タクシー乗務員の最低賃金保障を! / 全労協新聞 2017年6月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


神奈川県共闘

タクシー乗務員の最低賃金保障を!


私たちは、タクシー会社で働くドライバーで作る組合です。

秋闘では、労働環境改善の課題を主に取り組み、春闘では、賃金の課題で交渉しています。

今、タクシー業界では最低賃金割れ賃金が当たり前となっています。

今の会社でも、会社基準の最低の営業ノルマをクリアしても、最低賃金割れになってしまう給与体系です。

組合は、最低賃金割れになってしまう賃金体系を昨秋闘から是正を求めて闘いを継続しています。

この間、会社は、組合の改善要求に対して「最賃割れをしている分の保証給を支払っているため、問題なし」との回答をしていました。

しかし、極一部の人にしか保証給が支払われておらず、ほとんどの人は実労働時間の改ざんで処理され、保証給は支払われてはいませんでした。

三月十七日、神奈川県労働局との交渉で、監督署は最低賃金の監査をほとんど行っていない事実が判明しました。

今後は各タクシー会社の最賃割れ賃金の監査を行うよう、強く要望しました。

17春闘では最賃割れが発生しない給与体系を強く求めており、会社回答も前向きに見直す姿勢を見せています。

組合は、この取り組みをタクシー業界全体に広げ最賃割れを許さない取り組みを広げていきたいと考えています。

(新都市交通労組藤井)