直言 激論 沖縄に連帯する闘いを / 全労協新聞 2017年1月号

直言 激論 沖縄に連帯する闘いを / 全労協新聞 2017年1月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



直言 激論



沖縄に連帯する闘いを
横須賀の海上から



沖縄では新基地建設を阻止するため現地の高江や辺野古で激しい闘いが続いています。私も何度か辺野古の現地闘争に参加した中で、海上行動にもっと貢献したいとの思いから船舶免許を取得しました。しかし、辺野古の海は珊瑚礁のため海底地形が複雑で水深の変化激しくベテランでもスクリューを破損してしまうほど操舵が難しい海です。短期間で舵取りは無理とあきらめていたところに、仲間から橫須賀の海上行動を紹介され、現在ヨコスカ平和船団の一員となり舵を握っています。ヨコスカ平和船団は、軍隊から海を市民の手に取り戻すために米軍や自衛隊に反対し艦船の出入港、軍事活動に抗議して船を出します。

また、毎月最後の日曜日には、定例行動として海からの基地見学を行っています。深浦ボートパークを出港し長浦港~横須賀港~ヴェルニー公園~吾妻島を周って戻るコースで、基地の説明を受けながら自衛隊や米軍の艦船を間近に見ることができます。同時にメガホンで自衛隊員、米海軍兵、観光客に対して反基地、反戦平和の情宣を行っています。

横須賀でも辺野古同様に日米安保を肌で感じることができます。辺野古では海上保安庁が抗議船の妨害を行っているが、横須賀では米軍が直接妨害しにきます。米軍は安保条約六条により横須賀港の大部分を提供水域として提供されているので管理権を持っています。しかし、日本の「港湾法」が港湾の管理権を地方自治体に委ねているので、岸壁から四七m離れれば誰でも自由航行できるのです。

横須賀港では、この様に二重権力状態のため、米軍は自分たちの管理権を盾にとって平和船団に妨害を行ってくるし、平和船団は自治体の港湾管理権を盾に自由航行権を行使します。したがって横須賀では、辺野古と逆で海上保安庁が米軍の妨害を監視しにきます。

横須賀を母港としている原子力空母ロナルド・レーガンには、福島原発と同規模の原子炉二基が搭載されていて放射能事故の大問題を抱えています。

夕方にはヴェルニー公園から橫須賀中央駅までデモも行っています。ぜひ、ヨコスカ平和船団のHPを見て橫須賀に来てください。船はいいですよ~!



http://heiwasendan.la.coocan.jp/
ヨコスカ平和船団のHP