労契法20条裁判の勝利へ交流集会 / 全労協新聞 2016年12月号

労契法20条裁判の勝利へ交流集会 / 全労協新聞 2016年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




郵政産業労働者ユニオン

労契法20条裁判の勝利へ交流集会



正社員との格差是正を求めた全国の二〇条裁判が山場を迎えている中、すべての二〇条裁判がんばれの思いを込めて、「労契法二〇条裁判の勝利をめざす交流集会」が十一月六日、東京・文京区民センターで開催されました。郵政二〇条裁判原告九人をはじめ、郵政ユニオン組合員、三十を越える労組、団体合わせて一六〇人が参加し、会場は満席となりました。

第一部の学習・講演集会では日巻郵政ユニオン二〇条裁判闘争本部委員長が主催者あいさつ、郵政東日本弁護団の棗一郎弁護士が「労働契約法二〇条裁判の現状と課題」と題した基調報告を行いました。棗弁護士は地裁及び高裁判決が出ているハマキョウレックス事件の判決内容と問題点を報告するとともに、十一月二日の「社会が容認している」という司法判断に立った長澤運輸控訴審判決に対して、司法の役割を放棄していると厳しく批判しました。

続いて西川大史弁護士が西日本裁判、青龍美和子弁護士がメトロコマース裁判の現状を報告しました。「長澤運輸控訴審判決」の特別報告では宮里邦雄弁護士が控訴審で逆転した判決を「社会的に容認⇒『それを言っちゃおしまいよ』、実質的に二〇条を否定した判決だ」と批判しました。千葉・内陸バス裁判をたたかうなのはなユニオンの鴨委員長からも報告がありました。

第二部の激励交流会は金澤全労協議長の乾杯の音頭ではじまり、「正社員と期間雇用社員の格差」を取り上げた寸劇が会場を笑いの渦に巻き込み、郵便うたごえ合唱団も力強い歌を披露してくれました。

最後は参加者全員で団結ガンバロー、そして「がんばろう」の大合唱で集会を終了しました。盛りだくさんの内容の集会でしたが、充実した集会でした。

郵政東日本二〇条裁判は、約一年半ぶりに第六回口頭弁論(通算では一五回)が一月七日に行われ、口頭弁論後の進行協議で証人尋問の期日が確定しました。判決は夏前になると言われています。さらなるご支援をお願いします。