スクラムユニオン・ひろしま 損害賠償求め提訴 / 全労協新聞 2016年8月号

スクラムユニオン・ひろしま 損害賠償求め提訴 / 全労協新聞 2016年8月号



全労協新聞
より


スクラムユニオン・ひろしま
損害賠償求め提訴



 二月二十日、広島県労働委員会は、羽釜水産、丸羽水産の不当労働行為を認定し、救済命令を発した。この救済命令か確定したことをもって、六月二十三日、スクラムユニオンとして三三〇万円の損害賠償請求訴訟を起こした。

 羽釜水産らは、中国人技能実習生四人に対して総額二三〇万円にものぼる残業代を支払ってなかった。団交を重ねるも「残業代は支払わない。欲しいのなら裁判をやれや」という回笞であった。そこで、裁判を準備するやいなや、四人の実習生たち全員を解雇し、ユニオン分会を解体した。このような悪質な企業を許しておくわけにはいかない。

 スクラムユニオン・ひろしまとしては、平成タクシーの不当労働行為に対する損害賠償請求訴訟に続いて二度目の裁判である。ユ二オン分会をつぶして、二三〇万円にものぼる残業代未払いを逃れるなど論外である。不当労働行為を行えば、手痛いしっぺ返しを食らうということを地域の事業主に知らしめるためにも、この裁判を闘い抜いていく決意である。