2016/09/03/ 京都総評 第82回 定期大会 大会宣言

2016/09/03/ 京都総評 第82回 定期大会 大会宣言



大会宣言


 京都総評第82回定期大会は、戦争する国づくり、働くルール破壊に暴走する安倍政権と、それに反対する労働者・国民と共同する4野党のせめぎ合いの中で開かれました。

 大会の討論では、安倍政権が、国会では多数派であっても、地域では少数派であることの確信が広がり、賃上げとまともな雇用を求めて職場と地域でたたかうことの重要性が強調されました。また、組織拡大の取り組みから、今こそ労働組合が出番であり、その役割が社会的に求められていることが明らかになりました。

 戦争法成立の下で、日本が「殺し、殺される」戦闘に参戦する危険が差し迫っています。さらに安倍政権は、最後の障壁である憲法9条の改悪に向けた布陣で国会に臨もうとしています。しかし、世論調査では、5割を超える人が、安倍政権の下での改憲に反対しており、国民世論との矛盾が広がっています。

 経済でも安倍政権は行き詰まっています。参議院選挙後に、安倍政権で最大規模となる28兆円を超える経済対策を打ち出さざるを得なかったことが、そのことを証明しています。いまや経済財政白書が「国内需要が力強さを欠いている」と認め、IMFですら「持続的な改善を難しくしている」と指摘するなど、大企業の利益の最大化をめざしたアベノミクスの失敗は、国際的な常識にさえなりつつあります。

 京都総評は、まやかしのアベノミクスに対し、16秋季年末闘争と17春闘で、大幅賃上げとまともな雇用で、働く者のフトコロをあたためて、暮らしも地域も元気にしていくことを求め、対話と共同を広げることを呼びかけます。

 世論と安倍政権の暴走がかつてなく矛盾を深めたいまこそ、労働組合が総決起して、安倍政権打倒の大運動をすすめるときです。

 臨時国会を「働くルールを守れ」「まともな雇用と賃金を」「憲法違反の戦争法廃止」の声で包囲し、残業代ゼロ法案を阻止し、保育士・介護職員の待遇改善など、労働者・国民の要求実現に全力をあげましょう。今こそ、生活できる賃金と均等待遇、まともな雇用など、すべての労働者の要求実現をかならずかちとりましょう。

 「ひとりの労働者も路頭に迷わせない」「いのちと健康の不安なく働き続ける」ために、争議の勝利・解決へ力を合わせましょう。

 すべての労働者に労働組合を知らせ、組織の強化と拡大に、総力をあげましょう。

 そして、1年半後の京都府知事選挙をめざし、憲法を守って生かす政治を求め、労働者・府民のいのちと暮らしを守る要求を掲げて、総決起することを心から呼びかけるものです。

 以上、宣言します。

2016年9月3日

京都地方労働組合総評議会 第82回定期大会