2016/09/03/ 京都総評 第82回 定期大会 スローガン / 特別決議

2016/09/03/ 京都総評 第82回 定期大会 スローガン / 特別決議


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京都新聞


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◆第82回 定期大会 スローガン

〇 賃上げ・まともな雇用・均等待遇で、フトコロをあたためて地域も元気に!
〇 許すな「残業代ゼロ・解雇自由化」! 労働時間規制の実現を今こそ!
〇 戦争法廃止! 立憲主義を守れ! 守って生かせ憲法! 共同を広げ安倍政権を打倒しよう!
〇 すべての労働者に今こそ労働組合を! 組織の拡大・強化に総力を!




特別決議案

許すな!「安倍流働き方改革」、人間らしく働くルールを今こそ!



 安倍政権は「1億総活躍プラン」で、「働き方改革」をうち出しました。

 このネーミングそのものが、深刻な労働状況の悪化を逆手にとった国民だましのやり方そのものです。その内容は、労働者保護のルールと法律を破壊し、労働者が政策決定に参加するしくみそのものをつぶす、国際的原則にも逆行するものです。

 「安倍流働き方改革」は、担当大臣と「働き方改革実現会議」を首相官邸の直轄で設置するもので、安倍首相は、「改造内閣の最大のチャレンジ」とし、「非正規という言葉をこの国から一掃する」とまで述べました。「長時間労働の是正」や「同―労働同―賃金の実現」などと労働者の要求そのものを装っていますが、実際はまったくちがいます。

 労働者派遣法の改悪に続き、過労死を蔓延させ「残業代ゼロ」を狙う「労働基準法『改正』法案」と、今後、解雇の自由化など、働くルールつぶしの法改悪です。そして、従来の正規雇用を限定正社員や在宅正社員などと限りなく崩し、非正規との違いをならし、労働者全体を「非正規」化する「働き方改革」です。「同一労働同一賃金」もまた、これらと一体に賃金水準を低くそろえようとするものに他なりません。まさに財界の意を受けた、雇用の在り方そのものの変質です。

 同時に、首相は、意のままに政策決定できる体制への転換をねらっています。「働き方に関する政策決定プロセス有識者会議」を開催し、公労使3者同数の構成による労働政策審議会労政審)そのものを否定し、労働者排除で政策をつくろうとしています。

 いま戦争法廃止から、格差と貧困をなくし、暴走政治全体をとめる共同へ発展してきた世論と運動は、参院選挙を通じて、現実の攻治を動かす力となって安倍政権と対峙しています。私たちは、この新しい情勢を力に、以下のたたかいをすすめるものです。

一、安倍政権の労働法制改悪法案の阻止、野党共同提案の「労働時間規制法案」
  など、安倍政権との対決法案の実現へ全力をあげましょう。

一、危険な「安倍流働き方改革」のねらいを知って知らせる大運動を展開しま
  しょう。

一、劣悪な労働実態を社会的に明らかにし、安倍政権を要求で包囲し、「安倍流
  働き方改革」の本質を明らかにするたたかいに、総決起しましょう。

以上決議する。

 2016年9月3日
                      京都総評第82回定期大会