基地撤去に向けて京丹後で行動 / 全労協新聞 2016年7月号

基地撤去に向けて京丹後で行動 / 全労協新聞 2016年7月号



全労協新聞
より

米軍基地はいらない

米軍Xバンドレーダー

基地撤去に向けて
京丹後で行動


六月五日、「米軍Xバンドレーダー基地撤去!京丹後市は住民の自治と安全・安心を守れ!6・5京丹後現地総決起集会」が開かれた。

地元・宇川農業会館は満席で第三会場まで設置しての盛況だった。6・5京丹後集会実行委員会が主催したこの集会、最初にフォーラム平和・関西ブロックの池本昌弘事務局長と米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会の大湾宗則代表世話人から主催者挨拶を受け、米軍基地建設を憂う宇川有志の会より協賛団体挨拶と現地報告を受けた。

「憂う会」からは長老の増田さんが「老体にむち打って基地撤去まで頑張ります」と挨拶し、事務局長の永井友昭さんは「皆さんとの一期一会があって三年間闘ってこれた。京都の仲間の不当逮捕(抗議文参照)は許せない。四月の京丹後市長選で現職を破り、米軍基地問題の安全・安心を訴えた候補が勝利した。

騒音・交通事故など枚挙に暇なく、基地撤去こそ解決への道だ。闘いはこれからだ」と訴えた。

集会は、突然歌で始まる沖縄平和運動センター・山城博治議長や「京丹後大宮という駅で降りたのは私一人で、今日の集まりは三十人くらいかと思っていたらこんなにたくさんの人で感激です」と笑わせた映画監督の三上知恵さん、韓国・神奈川からの連帯挨拶を受け、京都以外の近畿五府県代表の発言、集会決議採択の後、Xバンドレーダー基地に向けて宇川現地の集落を一時間にわたってデモ行進した。

「憂う会」のビラを見て来られた丹後の人も何人もおられ、先月大阪府警不当逮捕されたお二人の方の元気な姿も目にすることができた。集会を私たちと現地の皆さん方がいっしょになって成功させることで不当弾圧を吹き飛ばそうと準備し、それを実現できた。

デモは素晴らしい天気の中、海岸線を歩き基地の前を通って近畿最北端の集落・袖志までというコース。沿道には住民の人たちが出てきて手を振られた。

全労協常任幹事 稲村守)




大阪全労協(6月2日)
抗議声明(要約)

大阪府警公安三課は、「詐欺容疑」の名目で、五月二日、一六か所にも及ぶ家宅捜索、五月一九日、三名の不当逮捕を行ないました。

この「詐欺容疑」とは、労働組合や市民団体などによって構成される様々な連絡会議や実行委員会が、構成団体である労働組合名によって公的施設の会議室を利用したことを「犯罪」とする、というとんでもない容疑です。

大阪府警が、具体的に「詐欺容疑」としているのは、エルおおさか(大阪府立労働センター)の会議室を労働組合の名前で申し込んで、「米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」あるいは、「サミット実行委員会」の会議で会議室を利用し、使用料の割引を得たというものです。

しかし、申し込み手続きにおいて催し物の内容に「米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」、あるいは、「サミット実行委員会」の会議であることは明記されており、エルおおさかをだます要素など微塵もありません。

不当捜索・逮捕は、憲法九条違反と言わざるを得、決して許されるものではありません。