全労協/ 戦争法廃止へ、総がかり行動、市民連合の行動がスタート / 全労協新聞 2016年2月号

全労協/ 戦争法廃止へ、総がかり行動、市民連合の行動がスタート / 全労協新聞 2016年2月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



2015年を上回る大衆闘争で
安倍政権打倒の闘いをつくろう!



戦争法廃止へ、総がかり行動、市民連合の行動がスタート


二〇一六年一月四日、正月気分に浸ることもできない労働者・市民が国会を取り囲んで安倍政権の退陣を要求する声を上げた。総がかり行動の一六年最初の闘いである。この日安倍政権はやっと国会を開会した。昨年秋、憲法に則って臨時国会の開会を求める野党の申し入れを無視し、安倍首相は海外で気ままに安保法制成立によって、今後、軍事的な国際貢献を行うと吹聴していた。野党・労働者・市民の激しい批判には頬かむりして無責任な発言を繰り返していた。そればかりか、インドでは原発輸出にかかわる原子力協定を締結するという全く許しがたい行動を重ねてきたのである。

一月四日という異例の松の内に開会した国会を目指して次々に集まり始めた労働者市民は十二時開会予定を前に、衆議院第二議員会館前はあふれかえり、地下鉄「永田町」駅、国会図書館前、衆議院第一議員会館前まで広がり「戦争法を廃止にせよ」、「戦争法発動を許さない」、安倍政権は退陣せよ」とコールを上げ続けた。国会の敷地内では新年に浮かれ、着物を着て能天気に談笑する自民党議員などに戦争法反対の戦いが全く衰えていないことを見せつけたのである。「正月に餅を食えば、戦争法騒ぎなど市民は忘れる」と高をくくって来た自公政権に新年の痛烈な闘争宣言となったのである。

一月十九日は昨年九月十九日、戦争法が強行採決された日から四ヶ月目であり、十九日行動として継続され国会行動が取り組まれてきた日である。東京は折からの寒波が襲い、前日の雪が残る寒い夜に五八〇〇人が参加して総がかり行動が取り組まれた。十八時三十分から始まった国会抗議行動は予定をオーバーして二十時近くまで行われた。寒さに震えながらも「安倍政権打倒」、「戦争法廃止」とコールを響き渡らせたのである。

安倍首相は「改憲を問う」「緊急事態条項を入れる」参議院議員選挙に向けて公然と言い放ち、野党・労働者市民を挑発している。そして新三本の矢で景気の好循環を図ると全く絵空事を言い放ち、戦争法への批判をかわそうとしている。この七月の参議院議員選挙は非常に重要なものとなることは間違いがない。一月二十三日の市民連合のシンポジウムは会場満杯の一三〇〇人が集まり、野党の統一候補による参議院議員選挙勝利に向けた熱気あふれる集会を成功させた。こうした闘いを連続して全国に拡大することが求められている。

ところが年明け以降、株価は下がり続け、年金基金の損失は覆い隠すことができないほどに拡大し、アベノミクスの失敗がますます明らかになっている。労働者市民をもはや嘘でごまかすことができなくなっている。選挙もさることながら、さらに昨年夏を上回る大衆的な闘いで安倍政権を追い詰めていかなければならない。