全労協/ 電通労組 怒りの15春闘 / 全労協新聞 2015年3月号



15春闘勝利に向けて


電通労組
怒りの15春闘

 巨大企業NTTではグループ内子会社を多層化し、通建会社等協力会社への「業務委託」を拡大している。現場作業を担うNTT子会社では正規・非正規を含め「12種類」の雇用形態が存在し、NTT労使は更に「職種・地域限定」の正社員制度の導入を図ろうとしている。NTT構造改革攻撃での「退職・再雇用」を下敷きに賃金は三〇%減、労働条件も切り捨てる。今、労働現場では深刻な労働者不足の中で、下請け・孫請け労働者も含め労災が激増している。

 更なる成果主義が労働者を覆い、昨春闘でのスズメの涙ほどの賃上げは「社内エリート・高評価者」に特化し若年労働者と現場労働を担う圧倒的層である一般職は排除された。「雇用形態による格差」(四〇%の非正規)と「評価制度による社員間格差」がNTTで拡大している。今春闘で私達は「同一価値労働・同一賃金原則」を掲げ格差拡大を許さない春闘として闘う。また福島の汚染エリアでの作業ガイドライン見直しについても「被曝からの防護」と「安全管理」を問題にし交渉を積み上げている。宮城では指定廃棄物最終処分場を巡る攻防が山場を迎えるなか脱原発・再稼働阻止の闘いとして反対する地域住民と共同の闘いを行っている。一人でも多くの労働者を組合に組織すべく電通労組もしっかりと取り組んで行く。