全労協/ 大阪教育合同労組 / 全労協新聞 2015年2月号

全労協大阪教育合同労組 / 全労協新聞 2015年2月号



全労協新聞


●大阪教育合同労組

桃山学院中高で
救済申立て


組合は、桃山学院中学校等学校の図書館司書として働く組合員への労働時間削減に伴う賃下げ問題等について、昨年四月から計七回に渡る団交を学院と行ってきましたが、十二月二十六日、ついに大阪府労委に不当労働行為救済申立を行いました。

昨年十一月七日に行われた第六回団交終了後、突如学院から、二〇一五年度より図書館業務を委託化するため、組合員の図書館での勤務を今年度で終了することが告げられました。そして、他部署での仕事を探すが、賃金は今より下がり、二年後には雇止め解雇すると付け加えました。資格を活かし、図書館司書として働いてきた組合員にとって、図書館業務から外されることは、事実上の雇止め解雇通告です。

組合は再度団交を申し入れ、十二月十日の第七回団交の場で、業務委託化構想の中身について説明を求めました。教室に入るのがしんどい生徒たちの居場所として、カウンセリング機能を併せ持った図書館にすると学院は説明しました。

業務委託の場合、学院は労働者に対し直接指揮命令は出来ません。このような状況で、通常の図書館業務と並行しながら、悩みを抱える生徒の支援が十分に行われるとは到底思えませんが、百歩譲ってその構想を具体化するとしても、組合員をそのまま図書館業務に従事させることに何の問題もないと、図書館での続雇用を求めました。しかし学院の考えは変わらず、団交は決裂しました。

組合員への労働時間削減に伴う賃下げや強制配転は、組合に加入し、団体交渉で数々の不正を追及し是正を求めたことに対する学院の報復的な行為に他なりません。組合は労働委員会での闘いと共に、学院への働きかけの手を緩めず、組合員の図書館での継続雇用実現を勝ち取ります。

(大椿裕子副執行委員長)