解釈で憲法9条を壊すな!4・8集会 / 全労協新聞 2014年5月号 1面から



●解釈で憲法9条を壊すな!4・8集会
殺し・殺されるのはゴメンだ!



世論調査でも六割以上が反対している「集団的自衛権の行使容認」への解釈改憲に安倍政権は前のめりだ。私的諮問機関にすぎない安保法制懇の見え見えの結論が、どうして根拠になるというのか全く疑問だ。集団的自衛権を行使するということは海外で戦争することであり、殺し・殺されることでもある。内外に多大な犠牲を出し、その反省のもとに実現した平和憲法閣議決定などで変えることなど認めるわけにはいかない。

一二八団体の実行委員会による「解釈で憲法9条を壊すな!4・8大集会&デモ」が東京・日比谷野音で行われた。JAL原告団の裁判所前座り込みを終え、開場の十七時半に行ったらもう会場の七割は埋まっていた。解釈改憲を認めないという市民・労働者の思いの強さの表れだろう。プレ企画では戯作者松崎菊也さんによる麻生財務大臣や安倍首相への風刺コントに笑い、短い集会が始まった。

主催者挨拶に続き、共産党の志位委員長、社民党の吉田党首、社大党の糸数慶子委員長、生活の党の三宅元議員の挨拶があり、参加の議員が紹介された。民主党は遅れて参加の近藤昭一議員が挨拶した。作家の大江健三郎さんが、夏目漱石がデモンストレーションを「示威行動」と訳したことを紹介し、集会・デモによる市民の意思表示をしよう、最後まで歩こうと訴えた。「秘密保護法」廃止へ!実行委員会、戦争をさせない一〇〇〇人委員会、日弁連憲法委員会から連帯の挨拶があった。デモ準備のため早めに会場を後にした全労協のメンバーは銀座コースのデモを貫徹し、最後は東京全労協の久保事務局長の団結ガンバローで行動を終了した。請願コースのデモも取り組まれ、参加者は五〇〇〇人。さらに大きく輪を広げて解釈改憲を阻止しよう。

(柚木康子常任幹事)



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