憲法破壊の集団的自衛権行使合憲化を許さない / 全労協新聞 2014年4月号 2面から



●特別アピール(戦争をさせない一〇〇〇人委員会)

憲法破壊の集団的自衛権行使合憲化を許さない

福山 真劫


安倍政権の戦後レジームからの脱却・憲法改正をめざす暴走が止まりません。所信表明演説で、原発再稼働、沖縄・辺野古への新基地建設の強行、集団的自衛権行使の合憲化、憲法改悪など推進すると明言しました。平和・民主主義、脱原発憲法理念をめざしてきた私たちにとって、最大の正念場です。とりわけ集団的自衛権行使の合憲化は、安倍によって、「立憲主義とともに憲法九条」が投げ捨てられ、戦争をする国へと私たちは引きずり込まれることになります。平和憲法の最後の砦が壊されることになります。何としてもこの暴走を止めなければ、日本は取り返しのつかないところへ、落ち込んでしまいます。

しかし一方で安倍の暴走に対する闘いもあります。脱原発で、沖縄で、特定秘密保護法反対で、朝鮮高校授業料無償化で、歴史認識と戦後補償で、民衆の闘いが高揚しています。また安倍首相の靖国参拝歴史認識の修正で、国際的批判も高まっています。安倍の支持率は、景気回復期待でまだ五〇%前後ですが、格差社会のさらなる深刻化に対して、安倍は無策です。こうした事態を分析すれば、私たちが、連帯をして、労働運動、市民運動、野党が闘って、安倍政権に対する包囲網を作り上げれば、安倍の暴走を止めることは可能です。

そしてその最大の闘いが、「戦争をさせない一〇〇〇人委員会」運動です。現状を日本の「平和と民主主義」「憲法」の最大の危機と認識し、多くの人々が「集団的自衛権行使の合憲化反対・憲法九条を守れ」と呼びかけ人に参加しています。沖縄から、太田昌秀、広島から、秋葉忠利、長崎から、本島等九条の会大江健三郎、奥平康弘、行脚の会の佐高信田中優子、そして、さようなら原発鎌田慧落合恵子、脚本家の倉本聰、映画監督の山田洋次、その他山口二郎高橋哲哉、組坂繁之、雨宮処凜などなど九〇人を超える人が、名前を連ねています。三月二十日の出発集会を経て、全国で一〇〇〇人委員会を立ち上げる。集団的自衛権行使反対の署名を始める。全国各地で学習会・集会をする。霞が関の安倍政権を包囲する。そしてこの日本で平和・民主主義を再確立する。さあみんなで頑張ろう。



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