法律を守らない橋下市長は退場だ / 全労協新聞 2014年3月号 4面から


全労協新聞 2014年3月号 4面から


●大阪全労協
法律を守らない
橋下市長は退場だ


二月七日、橋下徹大阪市長は議会に辞職届を出しました。橋下・松井「維新の会」の公約である大阪都構想が議会の反対によって頓挫しかねないために、出直し市長選を行うためです。

橋下市長は、出直し市長選で再選されることで、都構想反対を押しつぶすつもりです。しかし、議員選挙が行われるわけではないので、議会勢力は変化しないため、都構想を協議する「法定協議会」の議員構成もそのままです。そこで、橋下市長は再選とともに法定協議会の過半数を維新議員に差し替える方針を打ち出しました。

橋下市長は、行き詰まるたびに任期途中で職を投げ出して、選挙に立候補します。選挙で勝って、好き放題させてもらうのが民主主義と思っているフシがあります。

しかし、民主主義とは、多様な意見を持つ人びとが合意(コンセンサス)を見つける方法の一つであり、決して多数決を意味しません。首長と議会が対立した場合は、合意をめざして協議を尽くすべきなのです。

橋下市長は、就任以来数限りない組合攻撃・不当労働行為を繰り返してきました。そして労働委員会から出された命令には不服従です。教育合同への陳謝文手交にも応じていません。このコンプライアンス精神の欠如は、首長としての適格性を欠くものです。辞職を機に、大阪市及び政界から退場しなさい。

市長には遵法精神に溢れた人物が着任すべきです。

(山下恒生 大阪教育合同労組執行委員)




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