東京高裁前で浜岡廃炉を訴える
裁判と大衆的闘い
福島原発事故後、全国の原発で裁判闘争が展開されている。その中で大飯原発の仮処分申請を除けば、本訴としては高裁に掛かっているのは浜岡だけである。したがって、その審理の進展状況は注目を集めている。原発訴訟は、どちらが勝っても負けても最高裁まで行き着くので長期にならざるを得ない。だから十一年はまだ短い方かもしれぬ。
本訴訟は静岡地裁にて、二〇〇七年十月全く我々の主張が取り入れられず、想定されている東海地震などはどこ吹く風、唯々国の安全基準を満たしているからとの判断で、棄却された。しかし、東京高裁への控訴の中での我々の追及は、ついに中部電力をして一・二号機の廃炉を受け入れざるを得ない場へと追い込んだ。この時点では半分勝利と言うべきか。
(F)