名無しの震災救援団 被災地の現実を直接確かめて  全労協新聞 2013年6月号 4面から


全労協新聞 2013年6月号 4面から
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
 


●名無しの震災救援団
被災地の現実を
直接確かめて
 
東日本大震災から二年あまり、いま被災地の復興はどうなっているのだろうか。これまで支援活動に参加した人も参加できなかった人も、現地の実態を直接見て、地元の方達の話を聴いてみよう。そんなバスツアーが、四月二十日二十一日に企画されました。

私たち郵政ユニオンは、震災直後より名無しの震災救援団の一員として宮城県南三陸町での支援活動に参加し、避難所への炊き出しなど継続的な支援活動に取り組んできました。一年後避難所は閉鎖され、被災者はそれぞれ仮設住宅に移りましたが、地域性も関係なくばらばらに。そんな現実の中で、地域の人達の心のよりどころとなる場所を作ろう、という話が持ち上がり、地元の方たちとともに共同食堂「さんさカフェ」を立ち上げました。

今回はこのさんさカフェ一周年を記念しての応援ツアーです。確かに現地の様相は一変していました。瓦礫は無くなっていましたが、それだけなのです。町の再建計画は遅々として進んでいません。「いまここには日常の生活に必要なものが何一つありません。町の再建計画は確定できず、いつになったら戻ってこれるのかまったくわかりません」という地元の方達の話は深刻でした。今回の取り組みは、被災地の現実を直接確かめて、そしてそれぞれの場で何ができるのかを考え直す、大変有意義な機会となりました。次回のバスツアーを七月二十七日二十八日にも予定しています(詳しくは名無しの震災救援団ホームページをご覧下さい)。ぜひ多くの皆さんの参加をお待ちしています。
 
(倉林浩 郵政ユニオン)
 


名無しの震災救援団


 
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