朝鮮学校授業を参観  全労協新聞 2013年6月号 3面から




朝鮮学校授業を参観

労働組合として
無償化除外反対

五月二十一日、全国一般東京労組全労働者組合の有志七人で東京朝鮮中高等学校での授業参観に行った。

今回、取り組みを企画できたのは、日本で生まれ、育ってきた在日の方達の朝鮮学校のみが、他のミッションスクールに認められた学校無償化から除外されようとしていることに、私たち労働組合も何かできないかと考え、朝鮮学校の先生方の快諾を得て実現する運びとなった。

授業では朝鮮語で先生が話し、母語である朝鮮語を覚えることを柱としている。生徒たちは、それぞれの教室で数学、朝鮮(国)語、歴史、日本語、英語などのカリキュラムを受けていた。音楽は、生徒たちの歌とリズムから、自身のルーツが声によって一世紀近く苦難を乗り越えて伝わってきたと思うと非常に感動的ですらあった。

ル、拉致問題と絡めて子ども達の教育を受ける権利その形としての学校無償化を朝鮮学校だけ除外することは迫害であり、教育現場での文字通りのイジメに等しい。

日本では多様な人間、多様な思想信条、そして多様な民族が共存してきた。

自分たちの民族的アイデンディティを隠して生きるような社会になりつつある中で、私たちは微力ではあるがこのようなことは食い止める義務があると思う。それは、植民地化と差別を是としながら突き進む戦争への道だからだ。朝鮮学校の無償化除外に反対しよう!

(庄子正紀 全国一東京労組全労働者組合新聞輸送分会)



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