13けんり春闘勝利!
4・9中央総行動
中小・非正規労働者の生活向上を!
4月に入り、いま、中小・零細企業で働く労働者、非正規労働者、外国人労働者の生活を守る闘いが佳境に入っている。安倍政権は無制限の金融緩和をかかげ、円安株高・インフレヘの誘導を強引に推し進めている。今年に入って実体経済が回復しないままに円安・株高は進み、あたかも景気回復が実現したかのようなバブル現象が続いている。
こうした中で、安倍首相は財界に対し公共サービスの民営化推進・公務員賃金の引き下げ、並びに労働法制の更なる規制緩和とを約束して「賃上げ」を要請するというパフォーマンスを行ったのである。これに対して財界は当初「ベースアップ論外、定昇も厳しい」としてきた態度を転換させ、総額人件費抑制策を維持しながら定昇実施・一時金上積みを回答させたのである。ローソンなど政府の産業競争力会議や経済財政諮問会議に参加させている企業を使って率先させ、円安によって机上の利益を膨らませた自動車など輸出企業を中心に「満額回答」で答えアペノミクスの大成功をキャンペーンしようとしているのである。そしてあたかも13春闘では労働者の賃金引き上げが実現したかのように装っている。「満額回答」の成果(?)は大手企業正社員に限定され、一時金さえまともに支給されない中小零細企業、非正規労働者は依然として厳しい生活から抜けだし、少しでも人間らしい生活に近づくことさえかなわないのである。
賃金引き上げ・ベアを要求しない大手企業労組に対し、不況下にあっても巨額の内部留保を抱えてきた大手企業にとって首相のパフォーマンスに答えることはたいしたことではなく、非正規労働者の処遇改善を放置して、労働法制の規制緩和を更に進めることを政府に約束させたのである。そして産業競争力会議や規制改革会議でかつて第一次安倍内閣で「労働ビッグバン」と称された労働法制の抜本改悪が議題に取り上げられているのである。
中小企業労働者・非正規労働者の賃金引き上げを求める闘いはいま粘り強く闘われている。中小企業労働者・非正規労働者の闘いに全力で支援・連帯し、公務員労働者への攻撃を全力ではね返す闘いに結集しよう。4月9目(火)、13けんり春闘全国実行委員会は今春闘の山場として中央総行動を設定している。
○13春闘勝利! 人間らしく生活できる大幅賃金引き上げを!
○政府・東電は放射能汚染から避難する権利を保障し、全ての披害に補償せよ!
○どこでも誰でも17万円/月 l,200円/時間の賃金保障を!
○総額人件費抑制を許さない! 派遺切り、雇い止め・解雇・リストラ反対! 労働法制の規制緩和反対!
○非正規労働者の権利確立、均等待過を実現せよ!
○消費税増税反対!、TPP参加反対!
(F)