11/14 弾圧

11/14 弾圧

11/14弾圧に関するお礼と引き続く支援の要請


各位
20121130

自立労働組合連合

緊急の呼びかけに、ご協力ありがとうございます。 

1114自立労連の組合事務所に兵庫県警の強制捜査があり、抗議した労組役員が公務執行妨害で逮捕される事態が起きました。1122日に勾留理由開示公判が開かれ、その数時間後に、逮捕された労組役員は、不起訴処分ということで、釈放されています。

兵庫県警に対する全国からの抗議の結果だと思います。こころより感謝します。

 

(事態の概要は、)

1114日午前10時半頃、自立労連や洛南ユニオンなどの共同事務所に、突然に兵庫県警が執行体制12名で強制捜査に踏み込んできました。
そして、居合わせた労組役員が抗議し、押し入った警察官たちと揉み合いとなり、公務執行妨害で逮捕され、宇治署を経由して兵庫県警本部に連行されました。連絡を聞いて他の執行部も駆けつけ、抗議の中、兵庫県警の強制捜査5時間に及び、ビラなどを押収し持ち帰りました。
 

(不明・不審な強制捜査・逮捕)

捜査令状は、容疑は「旅行業法違反」、「被疑者不詳」、捜査範囲は組合事務所のフロア全部、というものでした。労組が旅行業と何の関係が有るのか、いつのどういう行為が旅行業法違反なのか、事件となる事実があったのかどうかも不明、問い詰めても捜査令状の記述を繰り返すだけで答えになっておらず意味不明でした。
しかし抗議・追及へ対応する言葉尻や捜査の行動から、この事務所が連絡場所になっているNGO市民団体CFFC(フィリピンの子どもたちの未来のための運動)に関連する資料を集めに来たらしいと判明。
市民団体CFFCは、フィリピンの貧困地区児童の教育支援や、日本の大企業による営利追求のサンロケ・ダム建設反対闘争(日本企業による自然破壊で村と生活を失った人々に連帯し、海外で暴利をむさぼる日本企業と日本政府の海外援助ODAの実態を告発してダム建設に反対する運動)も地道に続けてます。日本からの現地学習ツアー希望者にもボランテァで協力しています。旅行業法違反の強制捜査とは、こうした活動をあたかも無免許悪徳旅行業者のようにデッチあげ、「お上」に逆らう運動を押し潰そうとする権力の横暴です。
 
(旅行業法を悪用した運動への妨害)
旅行業法は、そもそもは、消費者保護のための法律で、悪徳旅行業者のボッタクリや、旅行のトラブルに対する無責任な業者の対応を規制するためのものです。簡単に言えば、旅行業者の資格を持たずに、運送・宿泊などの手配をして報酬を受け取ってはいけないということですが、この規制を悪用すれば、海外・国内を問わず、広域を移動して集まる企画はすべて旅行代理店の手配にゆだねるしかなくなります。法の悪用を許してしまえば、あらゆる社会運動にとって、大きな規制になることはまちがいありません。
このような不当かつ、不明な強制捜査に抗議するのは当たり前で、それを大勢の警官が暴力で押さえつけ逮捕・連行したのは、国会でも問題だと取り上げられた「ころび公防」(逮捕理由の見当たらない市民をわざと怒らせて抵抗させ、公務を妨害したとでっちあげて逮捕するという警察の手口)の典型です。
ましてや旅行業とは何の関係もない労働組合の事務所をくまなく強制捜査する理由など全くなく、労働運動・労働組合を弾圧するための難癖材料を漁ろうとしているとしか思えません。こんな捜査令状を認めた裁判所は、警察の言いなりとしか思えず、これでは司法の独立どころか不当捜査・不当逮捕の「令状自販機」と言われても仕方ない事態です。
こんなことを野放しにしていたら、人権は弾圧され、労働者・市民は言うべきことも言えなくなり、とんでもない暗黒社会になってしまいます。
許すわけにはいきません。
 

(まだ、途中の報告です)

公務執行妨害で逮捕された役員は不起訴処分で釈放されましたが、もともとの強制捜査の容疑である「旅行業法違反」が今後どのような展開をするのか、全く不明です。
いつの、どういう行為に対する容疑なのかもまったく、明らかにされていません。
 
●当該(と考えられる)CFFCから、別紙の抗議声明が出され、引き続き賛同の呼びかけが行われていますので、これを基本に行動します。
 広い連帯・強い団結で、社会運動・人権を弾圧する市民口封じの警察権力の横暴と闘いましょう!



各位

 

さる20121114日、私たち「フィリピンの子どもたちの未来のための運動」(CFFC)に関連して、兵庫県警による「旅行業法違反」を口実とした不当な強制捜査と「公務執行妨害」を理由とする逮捕が起こりました。逮捕されたメンバーは不起訴処分で1122日釈放されました。

私たちは兵庫県警に厳重に抗議するとともに、皆さんに以下の点での協力をお願いします。

 

1.抗議声明への賛同をお願いします。

  抗議声明に賛同していただける個人・団体は下記メールアドレスかFAXまでお知らせください(あわせて公表の可否をお知らせください)。

  Eメール: cffc_1989@yahoo.co.jp   FAX:0774-44-3102

 

2.ぜひ兵庫県警への抗議FAXを送ってください。

添付の抗議声明にお名前をご記入のうえ、以下のFAX番号に送付をお願いします。

  兵庫県警本部   住所 神戸市中央区下山手通5丁目4番1号

FAX 078-341-2110

 

私たちCFFCは市民の自発的な活動として、第三世界の貧困や抑圧に苦しむ人々を支援し、繋がっていこうと1989年に活動を開始しました。以降、ささやかながら、フィリピンの貧困地区の子どもたちへの支援や、自然災害の被災者への支援、また、日本のODAや企業進出によって土地を奪われたり環境やコミュニティや人権の破壊に直面している人々への支援に地道に取り組んできました。

今回の「旅行業法違反」容疑がどのような事実を対象としたものであるのかは、今のところ全く明らかにされていませんが、市民の国際的な交流・連帯の活動に対する妨害としか思えません。多くのNGOスタディ・ツアーを実施していると思います。一般に広く募集をするものでなくても、会員の方々と共に、海外の支援事業の成果を確認したり、支援対象国の状況を理解するために、現地を訪問することは重要な活動の柱であると思います。市民の国際的な活動を監視し、自分たちが必要と思えばいつでも強制捜査を行なって、個人情報を含めて情報収集をするという警察の意図が透けて見える、違法・違憲の行為です。また、このような妨害は海外との交流だけでなく、国内のツアーやフィールドワーク、さまざまな企画についても、同じように適用される可能性があることだと思います。このような横暴を許すことはできません。

ぜひ、多くの方が、この問題に関心を払い、出来る方法で抗議の意思を表明していただけるようお願いします。

 

20121115

フィリピンの子どもたちの未来のための運動(CFFC

 

CFFC連絡先 〒611-0031 京都府宇治市広野町西裏99-14 パール第1ビル3

TEL0774-48-1100  (fax0774-44-3102  (Eメール)cffc_1989@yahoo.co.jp

抗議声明

 

兵庫県警の不当な強制捜査・逮捕に抗議します。

 

 フィリピンの子どもたちの未来のための運動(CFFC)の連絡先である共同事務所に、20121114日午前1030分、兵庫県警の強制捜査が行なわれました。

 捜査令状によれば、「被疑者不詳、旅行業法違反の疑い」で、共同事務所のフロア全体を対象とする強制捜査でした。

 CFFCスタディ・ツアーが容疑の対象であるらしいことを捜査員が発言していますが、いつのどのような行為が旅行業法に違反しているのかを尋ねても、全く回答が無く、雲をつかむような話です。

 さらに、兵庫県警は、この突然の強制捜査に対して抗議した人を公務執行妨害で逮捕するというひどい横暴を働いています。

 どのような事実にもとづく容疑なのかも明らかにせず、突然の強制捜査で、共同事務所に踏み込んで、複数の団体や労働組合の日常業務を5時間以上に渡って妨害し、容疑の対象も明らかにしないで、事務所の全ての場所を捜索することが許されてよいものでしょうか。

 

 本当に、旅行業法に違反している疑いがあるなら、事情聴取をするなり、資料提供を求めるなりすれば良いことです。突然の強制捜査をする必要などどこにもありません。この捜査自体が全く違法なものです。まして、このような違法な強制捜査に抗議したAさんを「公務執行妨害」で逮捕するなど決して許されることではありません。

 私たちは、兵庫県警の違法な捜査に強く抗議します。

 

20121130

フィリピンの子どもたちの未来のための運動(CFFC

 

**************

 

抗議声明に賛同します。

公表(可・不可)  いずれかに○をお願いします。

 

お名前(団体/個人)                               






(F)