全国の職場・地域で闘う全労協2  全労協新聞 2012年4月号 2面

全労協新聞 2012年4月号 2面

 
1. 全国一般東京労組 一三〇人で春闘第一波行動
2. 電通労組 三労組共同の闘い
3. NTT関連労組 全国でストライキ
 


 
●全国一般東京労組
一三〇人で春闘第一波行動
 
 
全国一般東京労組は、三月八日、東伸社ユニオン、平河工業分会、少年写真新聞社分会、新聞輸送分会の四組合が、午後半日の統一行動を一三〇人の労働者の結集をもって闘い抜きました。東伸社ユニオンは、非正規労働者の正社員化を目指す闘いとして取組まれ、平河工業分会では、昨年秋の希望退職実施の過程で大幅に組合員が拡大するなかで、雇用保障と賃金の引上げを目指す闘いして取組まれました。また、少年写真新聞社分会では、労働者が安心して働ける労働条件の確立を目指し、新聞輸送分会では親会社=新聞発行本社の経営責任を追及し、新聞輸送の職場を確保する闘いとして取組まれました。

各闘争現場の集会では、当該の力強い決意表明と春闘の勝利を目指す連帯挨拶が相次ぎ四組の闘いは大成功しました。私たちは、この日の闘いの成果を踏まえ、各職場の春闘交渉に生かしていくと同時に、中小労働運動が大きく前進するために闘いを更に強化していきたいと思います。
 


 
電通労組
三労組共同の闘い
 
三月十四日、東京新宿初台にあるNTT東日本ビル前には、組合旗が翻りストライキ決行中の横断幕が張り出される。12復興連帯春闘のトップを切ってのNTT労働者たちのストライキ行動だ。通勤する労働者がものめずらしそうに覗きこんで通り過ぎて行く。

賃上げは論外、定期昇給は凍結か延期、非正規労働者への均等待遇は雇用減少になるという経営側のいいたい放題、やりたい放題。NTTも非正規労働者や「多様な働き方」なる不安定雇用を使って、二〇一二年三月期のNTTの連結決算では一兆二〇〇〇億円の経常利益を上げ、膨大な内部留保も九兆五七〇〇億円と溜め続けている。さらには一六六〇億円で自社株買いをして、消却している。それでも「事業環境が厳しいから賃上げは無理」と。それに対する怒りのストライキ電通労組、N関労、東京労組NTT関連分会の三労組共同の闘いとして展開された。

電通労組首都圏支部の緒方委員長は、「この一年、被災地支援活動をやってきた。電通労組首都圏支部の組合員はほとんどが退職を拒否したために被災地域の東北から首都圏へ遠隔地配転させられた労働者で、3・11震災において家族との連絡も出来ず、みなうろたえるだけだった。会社は、それでも私たちを地元に帰すことすらしなかった。まさにこれは差別でしかない。12復興連帯春闘を闘いながらこの問題についても追求していく。」とアピール。

N関労東京支部奥園委員長は、労働者の賃金が十年間上がっておらず、実質マイナスになっていることを示してストライキで要求実現に向けて闘うことが表明された。
 


 
●NTT関連労組
全国でストライキ
 
N関労は、一律五万円の賃上げや五十歳退職再雇用の廃止、非正規社員の社員化などを求め、12春闘山場の三月十四日と十五日、二波にわたるストライキを行った。

十四日は、東京新宿のNTT東日本本社ビル前に、東京労組NTT分会と電通労組の組合員たちがともに集まり、三労組共闘のストライキ突入集会が持たれた。

十五日には、西日本尼崎のNTT兵庫マーケティングセンターをはじめ、東日本の山梨、茨城、千葉のそれぞれの拠点で始業時から一時間の時限ストライキを行った。
千葉では、JR千葉駅前の大通りにあるNTT千葉支店前において、通信労組と共闘の突入集会がもたれ、組合員や支援者約一〇〇人が結集した。
組合員たちは、「NTTは九兆八千億円もの内部留保金を貯めこみ、株主配当はこの六年間で二倍以上になったが、社員の賃金は二〇〇〇年以来下がりっぱなしだ。失業と貧困が広がる中で、リーディングカンパニーのNTTは、大幅賃上げで社会に貢献する義務があるはずだ」などと訴えた。
全労協の中岡事務局長が東京本社前に、金澤議長は千葉のストライキに駆けつけ、力強いあいさつで激励した。
 
 
(F)