広がる脱原発の闘い 12・10さようなら原発集会 / 全労協新聞 2012年1月号 2面

全労協新聞
 
 


 
●12・10さようなら原発集会
一〇〇〇万人署名で政治を変えよう
 
 
 十二月十日、冬らしい気温と日差しの射した日比谷野音で「がんばろう!さようなら原発一〇〇〇万署名集会」が開かれました。集会参加者は五五〇〇人で会場が通路までいっぱいになるという、9・19明治公園六万人集会以来の大盛況の集会でした。

 本集会に先立ち三単産全労協全国一般全国協、全港湾、全日建連帯労組)の仲間五十人で、有楽町駅前において、脱原発へ向けた情宣と署名集めを行いました。土曜日昼ごろの混雑した人通りの中それぞれの組合員が、「一〇〇〇万人の署名を政府に突きつけよう」「自分たちが原発を辞めさせましょう」と通行人に熱く語り続け、東京東部労組から参加した女性は、すぐに二十人以上の署名を集めていました。その様な成果に気を良くしながら日比谷野音の本集会に移働しました。

 集会は神田香織さんの軽妙な司会ですすめられ、呼びかけ人からの発言では、鎌田慧さんが「いま二〇〇万人の署名が集まったそうです。一〇〇〇万人の署名があれば政治を変えられます」と、参加者の一層の奮起を呼び掛けました。大江健三郎さんは「沖縄への今に至るまでつづく基地被害と差別発言は、原発の地方への押しつけとほとんど同じです。安全ではない原発を輸出するなどなりふり構わない強引さを許してはいけない」と厳しく批判していました。
 実行委員会の構成団体からの発言では、生協の平野さんが「食の安全がいちばん基本であり、命と生活を守ることが大切です」と訴え、福島から参加した女性の「毎日、放射能汚染の恐怖と立ち向かう生活を、どうか考えてください」と、すべての福島県民が被曝を強いられる現状と、不安な気持ちを切々と報告する姿が印象的でした。
 


 
(F)