埼玉から「今年もヨロシク」

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2009年を振り返り、山田支部書記長が訴えます。

■今年をふりかえって・・・
 スイートガーデン中部工場の閉鎖問題が発生しました。中部工場の約250名の働く者の雇用不安が現実に起こり、路頭に放り出される事態をなんとか食い止めようと行動してきました。生活保障・雇用保障が十分にできたわけではありませんが、自立支援金の4ヶ月―6ヶ月分の支給、地元採用、再就職斡旋など、労働組合の要求のうち、6割が獲得できました。経営には、継続して、再就職斡旋を行わせ、不慣れな営業職へ異動した者へのフォローを要求しています。埼玉工場の皆さんや組合員さんに協力や支援をしていいただき、ありがとうございました。
 このかん、京都での中央団交がつづいていますが、労働組合は要求実現をさらに進めます。中部工場の閉鎖というスイートガーデン社にとって、大リストラ合理化‐首切り攻撃の大変な事態でしたが、埼玉支部は埼玉工場前で宣伝や署名をおこなってきました。皆さんによく見える労働組合、いざというときに役立つ労働組合、これをモットーに動いてきました。工場改修によって、職場が不便になったり、危険にならないように、騒音問題、避難経路問題、遠くなったトイレや休憩室の問題など、諸問題の改善を経営側に要求し、申し入れをおこなってきました。経済の大不況のなかで、生活賃金のために、一時金支給を要求してきました。未だに、不誠実なゼロ回答が続いていますが、皆さんと団結し、要求を貫徹していきます。

■職場における、労組の取り組みについて・・・
 とくに低すぎる賃金・労働条件を改善しようと要求しています。賃金の引上げ、一時金の獲得、労働安全を点検し、生活と命・健康をまもっていくことは、労働組合の生命線です。
 会社の「赤字」宣伝(脅し)に抗して、年末一時金を堂々と要求し、獲得しましよう。
 売り上げの減少とか、赤字決算見通しは、現場で働く労働者の責任ではなく、経営の責任であり、労働者に責任転化するべきではありません。
 従業員に正月のモチ代を払えない経営トップは、経営者としてみずからの不明を恥じるべきです。
 したがって、自立労連SG労組埼玉支部は、次のことを強く求めます。
 〆覿鵡場で働く者に3ヶ月分の年末一時金を支給せよ。
◆’末年始の特別手当を一日につき5000円以上、元日には1万円へと引上げること。
 年末年始の手当てについて、正社員に出勤を当然とみなす経営側は、一方的な削減をしてきました。パート・アルバイトには、年末年始手当てを大幅に切り下げ、時給300円アップのみと回答しています。これでは、年末年始の繁忙期に、働く意欲も下がり、職場の規律や安全、ひいては生産性も下がってしまいます。年末年始には、管理職などの経営側の出勤体制も弱く、工場の責任体制も弱くなる傾向も見過ごせません。
 こうした諸問題点を労組はいっそう追及し、生活できる賃金を獲得していきます。

■社会、平和について・・・
 大不況が長引き、いい傾向はほとんど見えません。労働者の生活の防衛について、労働組合・労働運動ががんばらなければならないと思っています。不況が深まれば、その活路を戦争に求めることが起こります。とりわけ、歴史的な政権交代の期待も、鳩山政権の指導力不足や公約を守らないなどで、急速にしぼんでいます。そして閉塞感が高まれば、いっそう、弱い者へのイジメや戦争へ出口を求める状況が進みます。
 かつて日本がアジアへの侵略戦争を犯した誤りを二度と繰りかえさないために、平和憲法と9条を守っていくことが重要です。空気のように、普段は気がつかないが、存在していることが不可欠である、そのような重要な問題が平和の問題です。平和に生活する権利は、すべての者に保障されねばなりません。鳩山政権のもとで、連日のように、沖縄の普天間基地の移設問題が取り上げられています。本当は、米軍基地が撤退し、日米安保条約‐軍事同盟がなくなり、私たちの税金が軍事費に使われるよりも、教育・医療など社会保障の充実に使われることが求められています。

 皆さん、昨年は、中部工場閉鎖問題などいろいろと協力していただき、お世話になりました。今年が良い年になるように、団結して、がんばりましよう!