追悼碑設置更新の不許可は違法の判決 / 全労協新聞 2018年3月号
朝鮮人強制連行追悼碑
追悼碑設置更新の不許可は違法の判決
太平洋戦争時、朝鮮半島から日本軍によって強制連行され、過酷な重労働の末に命を落とした朝鮮人を追悼するための「朝鮮人強制連行追悼碑」を高崎市内の群馬の森に設置するため、群馬の森を管轄する群馬県とも設置場所や碑文の内容を何度も協議した末に、2004年、10年ごとに更新許可を得る条件でようやく設置にこぎつけた。
私たちは、この決定の取り消しを求めて前橋地裁に提訴し、およそ3年、16回の口頭弁論期日には毎回傍聴席を埋め尽くしてきた。そして、2月14日、県内外から100人を超える仲間が集まり、マスコミも大きく注目する中で、判決が言い渡された。
内容は、県が「更新を認めなかったのは違法」という勝利判決である。ただし、私たちが求めていた設置継続更新義務については棄却された。
今日の司法の反動化の中で、行政の決定を司法が覆した意義は大きい。今後の流れは、2月21日に県側との折衝が予定されており、結果如何では上級への控訴も視野に入れている。これまでご尽力いただいた弁護団と、ご支援いただいた全国の仲間に感謝申し上げる。
(追悼碑裁判を支える会 「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会)