派遣労働者雇い止め 労働委員会で和解 / 全労協新聞 2017年2月号

派遣労働者雇い止め 労働委員会で和解 / 全労協新聞 2017年2月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



東京北区地域ユニオン

派遣労働者雇い止め
労働委員会で和解



二〇一五年九月一日にJR東日本パーソネルサービス(JR東日本の完全子会社)に採用されて、JR東日本本社へ派遣として働いていたAさんは、些細なミスを理由に、二〇一六年三月三十一日付をもって不当にも雇止めをされました。

この不当な雇止めを撤回させるために、四月一日以降にJR東日本パーソネルサービス社前での宣伝行動や都労委を舞台としての不当労働行為救済申立を行ってきました。

また、親会社であるJR東日本株主総会会場前での宣伝行動も取り組んできました。

都労委での調査は十二月七日の和解協議で、悔しいけれども金銭和解の方向を選択せざるを得ないという結論に到達して、北区地域ユニオン・JR東日本パーソネルサービス・都労委の間で、和解協定書を締結いたしました。

JR東日本パーソネルサービスによる派遣労働者切りは、労働者派遣法がいかに資本の側に有利に出来ているか、労働委員会が資本の側に立つ組織になりつつあるかを実感してきました。

今後は労働者派遣法の改正と撤廃、労働委員会民主化を求めて闘うことが必要だと考えています。