狭山事件の再審を求める市民集会 / 全労協新聞 2016年12月号

狭山事件の再審を求める市民集 / 全労協新聞 2016年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



狭山事件の再審を求める市民集
裁判所の正義を質す時だ!



十月二十八日、日比谷野外音楽堂で「狭山事件の再審を求める市民集会」が開催され、全国から部落解放を願って行動する約三〇〇〇人の仲間が集結した。あいにくの大雨で寒い日となったが、参加した仲間は靴の中までビショビショになりながらも、デモ行進を貫徹した。

集会は、主催者の挨拶にはじまり、各政党の挨拶、弁護団報告、基調提起、石川一雄さん・石川早智子さんのアピール、連帯の挨拶と続き、最後に鎌田慧さんのまとめで閉会したが、同じ冤罪被害者である、菅家利和さん(足利事件)、桜井昌司さん(布川事件)、川畑幸夫さん(志布志踏み字事件)、そして、袴田巖さん(袴田事件)の姉である秀子からの挨拶には心打たれるものがあった。寺尾判決から四二年、これまでに提出した証拠から石川さんを有罪とする根拠は崩壊している。中でも、今年八月二十二日に提出した弁護側の独自鑑定である下山鑑定は、万年筆が偽物であることを科学的に証明する極めて重大な新証拠と言える。

今こそ、石川一雄さんに嵌められた『見えない手錠』を外すため、裁判所の正義を質す時だ。

(東京清掃労働組合副委員長
中里保夫)